第20話:はじめに(全体ループ構造とNotebookLMの活用)
※ここから先は、作中で結衣先輩が颯太に提示した『AI小説執筆 総合マニュアル』の完全版(作中作の設定資料・付録)となります。
ご自身の執筆活動に、どうぞ自由にお役立てください。
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■AI小説執筆 総合マニュアル(真・完全版)
「AIを使って小説を書くなんて、なんだか難しそう」
そんな風に思っていませんか?
大丈夫です。専門的な知識や、難しいプログラミングなんて一切必要ありません。
このマニュアルは、「AIと楽しくおしゃべり(壁打ち)しているうちに、いつの間にかプロ水準の小説が完成してしまう」という魔法のワークフローです。
ただし、AIを使って小説を書こうとした時、多くの人がぶつかる「たった一つの壁」があります。
それは「AIは『文脈』を忘れる生き物である」ということです。
文字数が数万字を超えてくると、AIは初期の設定を忘れ、キャラクターの性格がブレ始め、時には物語が完全に迷子になってしまいます。
本マニュアルは、その「AIの物忘れ」を完全に防ぎ、何十万字という長編連載であっても、決してブレることなく完結まで導くための「ループ構造」を採用しています。
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■執筆のサイクル(4つのフェーズと大ループ)
やることはとてもシンプルです。
執筆作業は、以下の【4つのフェーズ】に分かれています。前のフェーズでAIと一緒に作ったもの(OUTPUT)を、次のフェーズでAIに読み込ませる(INPUT)。ただこれを繰り返すだけで、AIはずっと正しい文脈を覚えていてくれます。
・【フェーズ1】企画・世界観設定
物語の根幹となる「企画書」を作ります。
・【フェーズ2】構成・プロット作成
企画書を元に、直近で執筆する「章や話」の細かなプロット(設計図)を作ります。
・【フェーズ3】執筆・生成
プロットを元に、AIと対話しながら本文を書き上げます。
・【フェーズ4】研磨と設定更新
書き上がった本文を推敲し、執筆中にアドリブで生まれた「新しい設定」を抽出して、フェーズ1の【企画書】にフィードバック(最新化)します。
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■最強の記憶管理:NotebookLMの活用
このループ構造を完璧なものにするために、Googleが提供している無料ツール『NotebookLM』の活用を強く推奨します。
(もちろん、NotebookLMを活用しなくても高水準の執筆が可能ですので、あくまでご参考まで。)
NotebookLMは「RAG対応AI」と呼ばれる種類のツールです。
難しく聞こえるかもしれませんが、簡単に言えば「カンペ(参考資料)を持ち込めるAI」のことです。普通のAIは過去の会話をすぐに忘れてしまいますが、NotebookLMなら、あなたがアップロードしたテキストファイル(専用の教科書)を読み込み、常にそれを参照しながら正確な答えを出してくれます。
【NotebookLMを使ったループ手順】
1.執筆が終わるたびに、最新の「完成原稿」と、フェーズ4で更新した「企画書」をテキストファイルとして保存し、NotebookLMにソース(資料)としてアップロードします。
2.次の章(または話)を作る際、NotebookLMに対して「過去の原稿と企画書を踏まえて、次の展開を考えよう」と指示を出します。
3.NotebookLMが提示したアイデアを持って、再び【フェーズ2】または【フェーズ3】へ戻り、執筆ループを回します。
これを行うことで、AIは「第1話で張った伏線」や「第3話で登場した脇役の名前」をすべて記憶した状態で、専属のゴーストライター(あるいは編集者)としてあなたに伴走し続けてくれます。
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■本マニュアルの使い方
次話以降、各フェーズでそのまま使える【プロンプト】を1ページにつき1つずつ掲載しています。 ご自身の用途に合わせて必要なプロンプトをコピーし、お使いのAIチャットの入力欄に貼り付けてご使用ください。
(※途中、★マークがついているものは、物語の魅力をさらに引き上げるための「+αの劇薬オプション」です。必須ではありませんが、より強い感情を読者に与えたい場合に使用してください)
さあ、準備はいいですか?
難しいことは考えず、まずはあなたの胸の奥にある「こんなお話が読みたい」という気持ちだけを持ってきてください。
それでは、あなただけの物語を現像する「暗室」へご案内します。 次のページへ進み、【フェーズ1】を開始してください。




