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抱きしめられている状態から頑張って抜け出し振替えると、明るいブラウンの髪をハーフアップにまとめ紺の七部丈のジャケットに白のVネックTシャツ、でにもうというラフある格好をしたギルバートが立っていた。


『その格好でその口調はダメだよ。』

『ねぇな。』

『んー、まぁそれもそうね。それより、講演会のチケットは持ってる?』

『あぁ、同じ授業の人にもらった。でも・・・。』


と言いかけた所で校内放送のチャイムがなった。

時計を見れば12時前。

もうそんな時間か。

と思った。



〈ご来校の皆さまいかがお過ごしでしょうか?学園祭楽しまれてますでしょうか?さて、この場合をお借りして、コンテスト本戦出場者の生徒を発表させていただきます。

男子の部 百王華龍哉、雛森梓、ダニエル・ディ・ウィリアム、一ノ宮和樹、溝口那月。

女子の部 井ノ口瑠奈、ソフィア・エマ・スチュアート、吉野唯子、友池遥、佐田実夏。

以上10名が出場します!なお、女子の十つ上の鞏刃必ずエスコートしてくれるパートナーとの参加が必須条件です。それでは皆様の健闘を祈ります!!〉


『ワオ。ミスコン出るんだ、珍しい。』

『まぁ、成り行き?でもパートナーか・・・ディがダメだからどうしようかな?』


コンテスト出場者同士はダメだって聞いているけど、女子がエスコート役必須とか聞いてない。

これは、龍に直接聞きに行くことがいいだろうな。


「ちょっと、龍のところへ詳しく話を聞きに行ってくるから、少し抜けてもいい?」

「皇帝の所に?いいよー。ついでにアレの話もしてきなよ??」

「ありがとう。」


アレが指すものは例の手紙。

昨日龍と大学部のイベントに出たものだから、量がバカみたいに増えた。

そして少し悪質なモノまで出てきたので、私もディも用心に越したことはないと思い警戒をしている。

ルーク達に事情は話してもいいけど相手が動くとは限らない。

だけどこの事がルーク達にバレた時が非常にめんどくさい事になる。

ルークに話すと、ややこしいことになるから、リアだけに話そうと思い、龍のクラスについてきてほしいと頼むと二つ返事で了承をしてくれた。

ギルは講演会の方にまずは言ってくると言い、廊下で別れた。


『それで?相談事は何かな?お嬢さん』


みんなから離れた途端リアがそう切り出してきた。

勘の鋭い兄を持つと隠し事ができないから困りモノである。


『実は転入当時から色々と手紙を貰ってるのよ。ほとんどラブレターだからいいんだけど、残りは嫌がらせの手紙なのよ。前者に関しては丁重にお断りしているからいいんだけど、残りがね。まぁ、暇なのか毎日毎日入ってて。で、今日見たらちょっと悪質なものに変わっていて、ディと警戒中。』

『アメリカの頃より酷いか?』

『いや、酷かったら警察沙汰じゃん。全然軽いのだけれど相手は龍の信者というかファンクラブの子だからねー。なんとも・・・・。』


話しているうちに龍のクラスにたどり着いた。

リアはそんな私の頭を優しく撫でてくれた。

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