表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/45

コンテスト

翌日投稿すると、昨日のバスケットの試合の内容が校内新聞に大きく取り上げられていた。

もちろん、大学部との試合の内容も、私と龍が参加した試合も事細かに記事が書かれていた。

そのせいか、転入初日より見せ物のパンダ状態だ。

私は珍獣か何かなのか?

今日まで日本にいるというルーク達があとから来るらしいので、ここは更に混み合うんだろうなぁと他人事の用に傍観する。

試合後の写真撮影会で一番人気だったのは、リア。ついでイーライだ。

イーライは確かにかっこいいと思う。

だけどリアが一番人気だなんて妹しては複雑で仕方がない。


「こうして3人並んでいる写真を見るとすおく似てるよね〜。美形兄妹なんて羨ましいわ。」


校内新聞を大きく広げて話私の前で読んでいるのは唯ちゃん。

その隣には加奈子ちゃんが座っている。

ディは男子のグループの所で何かを話している。


「このメンバーあとでこのクラスに遊びに来るよ。」

「え?!」


2人に言ったはずなのに、クラスの大半女子が驚いた声を上げた。

その声にディもこちらを見て近づいてきた。


「あのバカに何かされんですか?」

「・・・バカて、本当ディってリア達のこと嫌いだよね。」

「あれは嫌いというより苦手だ。それより、何されたんだ?」

「ディ、そういうのを嫌いというのよ、そして口調口調!」


すごい剣幕で呂方おを固定されて聞きかれる。

そして口調がどんどん怖くなっていく。

というより、素が出始めている。


「何もされてない。その場にいたんだからわかってるじゃん。」

「会話の内容までは、聞こえてない。」

「あれだけ私叫んだのに?!」

「あー・・・・、アレか。」


思い当たる節を思い出して、ディは1人納得する。

そんなやりとりをディとしていると、一般入場を知らせるアナウンスが流れた。

昨日の口コミと校内新聞のおかげか今日はビラを配る必要がないと言われて、メインの仕事がなくなった。

朝イチで量を食べる人はいないだろうから、ルーク達と少し話す時間はあるだろう。

ポケットから、昨日入れていたピンを取りそうと思い手を入れると、過去という音と紙の感触にそういえば昨日香山さんにもらったのを思い出す。

犯罪心理学向けの講演って一体誰が来るんだろう。

疑問に思いながら一緒にもらったプリントに視線を落とせば、見知った人物の写真が右下に印字さえれていた。


「ディ!ちょっと・・・・・・失礼しました。」


廊下に出ていたディを呼びに行ったのだが、ちょうどお客さんと写真を撮っている所だったので反射的に教室へと引き返す。

その光景を見ていただろうルーク達がやってきた。

近づいてきたかと思うと、リアに抱き上げられる。

昨日のいじけ具合を感じさせない満面の笑みで、ルークは笑ている。

自由な兄たちに頭が痛くなった。

視線を上げればディと目があったが、視線をそらしてしまった。

その光景を意外そうにリアが眺めていた。


『珍しくダンと喧嘩でもしたのか?』

『え?あぁ、違うの。ちょっとタイミング間違えちゃって、私が勝手に気まずくなってるだけ。』

『そうか。』


リアはそれ以上何も聞いてこなかった。

ルーク達はひとまずうちのクラスで軽食を食べて校内探検をするらしい。

席に案内をして注文をとれば、厨房にオーダーをだす。

そこへお客さんの相手を終えたディが戻って来た。

さっき思いっきり視線を逸らしたから何か言われるかと思ったものの、何事も無かったように、なんなのようだったの?と聞いてきたのでプリントを見せた。


『ギルが来るんだ。まさか高等部(こっち)には来ないよね。』

『うーん、可能性はゼロじゃないよ。だってギルだし。』


苦笑いを浮かべながらプリントの内容を読んでいれば、


『うふふ。正解!来ちゃった。』


と語尾にハートがたくさん飛んでそうな声音で、私とディを抱きしめた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ