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『ルーク、私達が呼ばれた理由は?紹介ならあとでもできたよね?』
『あぁ、それは“彼”が紹介をしてくれるよ?』
「さぁ、コートに登場した未経験カップル!その正体はルーカス選手とリアム選手の実の妹さんで、現在高等部に短期留学中のソフィア・エマ・スチュアート嬢と高等部の現皇帝陛下、百王華龍哉様だ!2人にはこれから彼らと混合チームを作り試合をしてもらいます!」
『・・・・は?』
眉間に皺を寄せて兄2人を見上げる。
私の機嫌は急降下中だ。
司会者の言葉に見にきていた人たちは各々好き勝手喋り出すし、内容がほぼ私に対してのクレームだ。
ただ、兄のバスケの試合を幼馴染と相棒と見にきてたのに、勝手に模擬試合に強制参加されるし、最悪だ。
バスケの試合をするのは構わないが状況がムカつく。
『フィー、チームわけなんだけど・・・・わぁ、ご機嫌斜め。』
『当たり前。リアもルークも私に喧嘩を売ってるってこと?』
『いや、違う、喧嘩売ってない。』
とりあえず、動くために身体をストレッチをしながら、リアの声に耳を傾ける。
『あぁ、俺とイーライとフィー。ルークとアレクと龍がチームな。』
うんと頷きそれぞれのポジションを聞けば司令塔のルーク、副司令塔のイーライとアレク、エースのリア。
おい、センターとパワーフォワードはどいうした?と突っ込みたくもなる。
龍もポジション的にはポイントガードになる。
私はどのポジションも器用にこなすのでオールラウンダーだが、スモールフォワードのポジションが多い。
『フィーは下履いてる?』
『セクハラか?ディが私にこの格好させるのに対策をしてないはずないじゃない。バカなの?』
『さすが、過保護。』
『デフォです。』
この状況を考えれば、ディはリアとルークの考えをわかっていたな?
と思う。
座席で、呆れたような表情をしているけどひらひらと手を振ってくるあたり、楽しめとでも言いたいのか?
「それでは本日の第二試合、ルーカスチーム対リアムチームのお試合を開始します。両者サークル内に入ってください。」
審判の掛け声にサークル内に入ったのは両チームのリーダー、ルークとリアの2人。双子なだけあって身長差はそんなに無い。
「ティップオフ!!」
そう言った審判のてからボールが空高く放たれた。
同時に飛んだ2人はほぼ互角。ジャンプボールをするということは必然的に力勝負となる。
ボールに視線を合わせながら2人の動きを見ていると
バッチッ!!
とボールを叩く音が会場に響いた。
わずかながら勝ったのはルークで、ボールは敵チームの手に渡る。
最初にボールを持ったのはアレクだった。
『フィー、龍につけ。イーライはアレク、ルークには俺がつく。』
リアの指示により、私は龍のマークにつくことになった。
リア、この配置はなんだ?!とりあえず様子見なんだろうけども、体格的にいくなら龍の相手はイーライだし、ポジション的にはルークだよね?まじでどういう作戦なんでしょうか?リア。
そんなことを内心つ思っていると、アレクが中に入っていくのが見え、反射的に龍のマークを外れアレクの前にたった。




