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『それで?一体何やってるの?2人ともレギュラーシーズン始まったばっかりでしょう?』
噴水の前にやってきた私達3人は、縁に座った双子の兄に問いかける。
『俺たちは、オフで日本に来たから大丈夫。』
『オフで来たから大丈夫じゃなくて、来日の目的は?』
超がつく程行動派な兄たちも、レギュラーシーズン真っ只中にいくら、私に会うために日本に来るはずがない。
うざいくらいのビデオ通話になるはずだ。
その2人が日本に来たということは、何か休養でもあったのだろうか?
『実は以前からオファーがあったんだ。学校で講義じゃないけれど交流を兼ねて練習試合をしてくれって。それで今回オーナーが他のチームのオーナーにも掛け合って、ファンの人気投票をして、今回上位4名がこの学園祭に参加をすることが決定。もちろん4人が所属しているチームは試合が重ならないように調整を重ねての来日。』
『へー、それで?他の2人は??』
『時間まで各自自由時間だから、何しているのかわからない。』
『ここの大学部のチームは強いらしいから、未来のNBA選手の発掘も兼ねてると俺たちは考えてるよ。』
なるほどね。
どこも考えることは一緒か。
能力が優秀で、将来見込みがある人間は早めにスカウトしておこうってことだろう。
自分のチームのみがいくのであっては、不公平だから他のチームのオーナーも巻き込んでの日本来日。
おかげで試合の調整が大変だったろうなと、私は思う。
大学部でそんな面白い企画するんだなー、ちょっと行きたいな。と内心思ってしまう。
バスケの試合は出場しなくても見るだけでも楽しいから、私的にはいい息抜きになる。
『それで?何時に集合してイベントは何時から?』
『イベントは午後1時からだな。大学部のバスケ部と練習試合をする。』
『13時か〜。』
行こうと思えば行ける時間帯ではあるが、ディが付き合ってくれるかが問題だな。
今も教室に1人放置してきたから、ストレス溜まってそうだし。
『何?見にこれんの?』
『それは、クラスメイトと相談。』
『まぁ、見にこれたらきてよ。』
遠回しにきてくれるよね?
と言っている2人に、苦書した。
噴水のところで2人と分かれて、教室に戻ってきた私はディの姿を探す。
私とディは基本的に単独行動をあまりしないので、とりあえず、大学部のバスケのイベントがあることをディに説明をする。
『はぁ、大学部のバスケのイベントで来日。NBA選手って暇なんですか?』
『いな、暇じゃないと思うよ?本来の目的はルイスたちがやっているような事と同じだし。』
『まぁ、でしょうね。で、フィーは行きたいんでしょう?』
『うん。』
素直に頷けば、少し考えたディが加奈子のところに行って、事情を説明してくれているようだ。
『フィー、大学部の方にもビラを配って来るついでに試合を見てきていいと許可もらいましたよ。ついでにお昼の休憩をそのイベントの時間も含めたら良いと。』
『え?』
『止めたところで、フィーは脱走するだろう?それなら、許可をとって堂々と見に行けばいいと思うんです。ついでに、龍も利用しましよう。』
にっこりいい笑顔を浮かべたディは、そのまま龍のクラスに顔出し同じく龍に説明をすると龍は二つ返事で了承っをしてくれた。
曰く、休む暇がないから、時間を見つけて休憩に行くように日高くんに言われてたらしい。
なので、ルークたちのバスケのイベントは、私達3人で一緒に行くことになった。




