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神父の動きを注意深く観察しながら、ゆっくりと距離を縮めていく。


『スチュアートくん、君が僕の断罪の天使かな?』


スカートにつけていた身分証を見たのだろう。だが、神父は悲しそうに笑っただけで自ら動こうとはしない。


『あいにく私には、人を裁く権利なんて持っていませんし、裁くつもりもありません。私たちは事実を明らかにするだけです。あなたも何か思うところがあっての今までの犯行でしょうが、ここで全てを終わらせようとするのは、迷惑でしかないですが。』


もう少し、ゆっくりと近づきながらも警戒は怠らない。


『それじゃあ意味がない!!!全てを壊さないと!!』


声を上げた神父の手にはナイフ。

持ち方を変えると大きく振りかぶる。


ガゥン!!


会話を裂いたのは、一発の銃声。

その弾丸は神父が持っていたナイフを弾き飛ばした。

一気に距離を詰め、左手でいなして腕を取り捻りながら投げとばして腕を捻り上げた。

グゥっとしたから呻き声が聞こえた。。

ディが銃を構えたまま中に入ってきた。

その後ろからは、さつきさんがついて来ていた。

そのまま私が取り押さえていた、神父の手首に手錠をかけた。

手錠がかかるのを見届けると、ディの隣に立つと同時に右の方から再び爆発音が聞こえた。


ドォオン!!

ドン、ドォォォン!!!


「急ぐわよ!!」


さつきさんの言葉にうなずくと私たち4人は聖堂の外へと急いだ。

聖堂から出ると、消防と警察の人たちがいた。

左、右・・・左右を爆破してしまえば、炎は必然的に大聖堂にも回る。

身分証を外しながら消火活動が行われてる現場の邪魔にならないように、少し離れた場所から眺めているとブリリオの3人がやって来た。


『生徒の避難協力ありがとう。』


ディの傍から離れず3人にお礼を言う。

大聖堂に火が回って全てが崩れてこの事件は本当に終わりなんだろうか?

と、少し考えてしまう。

犯人は確かに神父さまだろう。でも、彼が一連の事件を起こしたにしては、結末が少しお粗末だ。

何かが足りない。

でも、一連の事件の犯人は彼なのは確実。

爆破物も、知識さえあれば日用品のものでできると、聞いたことがある。

うーんとうなりながら、考え込むが目の前の事件がとりあえず解決ってことでいいのかな?

大聖堂はほぼ倒壊しているけど・・・・。

木を隠すなら森の中・・・・、あの聖堂の中に何かあったのか??

でも、もうこれは私の管轄じゃない。

私に関わりが出て来なければ関わる気はないんだけど、とりあえず休みたい。


『ディ、帰ろう。疲れた。』

『同感。』


ディに寄り掛かりため息をつく。

そこへおおよその事情を説明終えた、さつきさんがやってきた。


「ソフィ、ダン、今回はありがとう。署を代表してお礼を言うわ。」

「お役に立てて良かったです。上に報告するので、そちらに連絡がいくかと思いますが、対応お願いします。」

「あと、僕たちの事はなるべく伏せておいてください。色々と面倒くさい事になりそうなので。もちろん中で見たことも。」


それだけ伝え、事件の事は向こうを経由して提出するという事で話がつき、解散となった。

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