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『ディ・・・。とりあえずご飯にしようか?その後は学校に戻って授業までのんびりしよう。ね?』


無言を肯定と受け取り昼食の準備を始める。

昼は基本あまり食べないので、軽食でいいだろうと思い、家にある残り物でサンドウィッチとカフェオレを作った。

疲れているので糖分高めで。

テーブルにそれらを運び終えると、うとうとしているディの姿が目に入った。

本能的に睡魔がすごいんだろうなと思いながら、私はそのまま寝られたらいいんだけどなぁと思う。

ディの隣に腰を下ろす。


『ディ、ご飯できたから食べよう?』

『んー、要らない。。というよりお腹が空いてない。』

『そうか・・・・。ならせめてチョコレートと水分だけ取って。』


はい。口元にチョコレートを押し込み、カップを渡す。

ディはそれを咀嚼しながら、一気に飲み干した。

飲み干したカップはテーブルに置き、席を立ったディを視界の端に捉えながらもお昼ご飯を食べ始めた。

寝室から戻ってきたディは、昨夜背もたれ代わりにしていたクッションを持ってきた。

それを私の後ろの床に置きその上に座ると、そのままぎゅっと抱きついてきた。

頭の上に顎を乗せられて、腕はお腹に回されている。


『ディ、食べづらいんだけど。』

『僕はこの体制がいいから、頑張って食べて。』

『えー、だいたい食事中の乙女のお腹触るとか最低ー。頭上で喋るのが痛いから禁止。』


抗議は軽くしてみるものの、どちらも却下されてしまった。

仕方がないのでそのまま放置をすることにする。

気にしたら負けたような気がした。


『・・・・犯人絞れそう?』

『教員名簿とか詳しく書いてあれば可能かな?あらでしか絞れないような気がするからしばらく要観察?そんな暇があるかは謎だけれど。』

『簡単にはシッポ掴まさせてくれないかな?』

『ぅんー?それはどうだろう。犯行のスパンが短くなっているってことはミスを犯しやすくなるでしょう?焦っている感じがするし、秩序型の犯人で署名も残している。錯乱状態だとするのであれば、ミスを犯す可能性は上がる。それにブリリオ宛に届いたメール。

“神罰は続く。

過ちは過ちであり、善も悪になるだろう。

自ら復仇するな、さもなくば災いは自身に降りかかるだろう。”

って、俺は正しいからお前たちは復讐するな?災いって何?自分が襲われるって事?意味が分かんないんだけど。』

『だよね。まぁ、現状はなんとも言えないけれど、でも分かったことは、アイツらに教えに行くんだろう?』

『欲しい情報と交換だよねー。』


ちゅっと耳のあたりでリップ音が聞こえる。


『んんっ!!!』


ぬるりとした生温かい感触と、ちくっとした痛みに驚いて、変な声が出てしまった。

背中をさすりながらコップを差し出してくる。

ディをキッと睨みつける。

今何をした?!何を!一気にコップの中身を飲み干すと、思いっきり息を吐いた。


『・・・ちょ、今!ディ!なにっ・・・・!』


落ち着いたところで講義しようと顔を上げればそのまま唇を塞がれた。

開いた口の隙間から、舌が入り口内を侵していく。

少し逃げた私の舌を絡めとり、焦らすような深いキスをされた。

息継ぎもままならない状態で、苦しくなりディの肩を思いっきり叩く。


『っつはぁ。苦しかった・・・・。』

『息継ぎすればよかったのに。』

『はぁ?!できると思ってる?!あの状態で!!』


思いっきりディをぶん殴る。


『気持ちよかった?』

『ふざけんな!!』


意地悪そうに笑うディは確実に私の反応を楽しんでいる。

これだから疲れが中途半端に溜まりだすと、性格が悪い!

しかもキスマークをつけられたことに対して抗議をすれば、見えそうで見えないから大丈夫だと確信に満ちた返事が返ってきた。

そもそも恋人でもないのに、キスマークをつけるとかどうなんだろうと思うのだが・・・。

嫌悪感はない。だが、反抗はする。

なので、私にぶん殴られる事を前提に、ディもちょっかいを出してきているのだ。

とりあえず、ディの機嫌は少し良くなったようで、ニコニコしている。

ディがブッツンくると性格ががらりと変わって凶暴化するから。

穏やかなのが一番いい。

目の前のディの髪をぐちゃぐちゃと撫で回すとそのまま押し倒された。

気がつけば、ディは寝息を立てて正直重い。

どうして、どいつもこいつも寝起きと疲れが溜まると達が悪いのか・・・。

はぁー。とため息をついたが、動けないので諦める。


『・・いい夢を』


再度頭を撫でると、スマホのアラームを設定して一緒に仮眠をとる事にした。


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