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「初めまして。クラス委員をしています。小川佳菜子と言います。よろしくね?スチュアートさん。」

「こちらこそよろしく。それよりもそのプリントは何?」


小川が手にしていたプリントについて質問をすると、私の机の上に広げる。


「パウロ学院がどうだったかは分からないのだけど、ミシェル学院(うち)では、必須授業以外は選択なの。だからスチュアートさんとウィリアムくんに授業を選んでもらいたいのだけれど。今日はこれから自習だから、その間に決めてもらえると助かるわ。」

「そうなんだ。大学みたいだね。」


プリントに視線を落とし私は受けたい授業を記入していく。

半年しかいない予定だから選ぶ教科も限られてくる。

スポーツをメインにって思ったけれど、ディの事を考えればそれ以外は座学とかプログラミングとか興味のある教科を選択して、小川さんに渡した。

ふと、ディの方を見てみると小柄な小川さんは男子の壁のせいで、なかなかディの元へ辿り着けないようだ。


『ディ!授業何を選択するの?私はもう選び終わったよ。』

『フィーは何を選んだの?スポーツばっかり?』

『バスケと、犯罪心理学とか。バスケ以外はスポーツは選択してないよ。』

『じゃぁ、全部フィーと一緒でいいよ。』

『了解。』


簡単に話をつけると私は、小川さんのもとへといき、ディの分のプリントを受け取ると先ほど記入した授業と同じものを記入した。


「はい。小川さん、これでよろしくお願いいたします。」


ほっとしたような表情をした小川さんに私も釣られて笑顔になった。

それよりも男子が群がるのってすこぶる邪魔。

そう思いながら自分の席へと戻った。

一限目はクラスの女子たちと、学校の簡単な設備やクラスについて、今まで留学してきた生徒について教えてくれた。


「そうそう、高等部の生徒会は“brillio(ブリリオ)って呼ばれてるの。」

「ブリリオって確かイタリア語で“輝き”って意味だったよね?」

「そうだよ。で、高等部特有の呼び方で、生徒会長を“皇帝”って呼んでるの。皇帝っていうより、王子様って外見なんだけれどね~。独自の学校運営ができるの。基本的に生徒のいざこざには先生たちは出てこないんだよ。全部生徒たちに解決させるの。」

「へ~。それで現皇帝陛下は三年生なの?それとも世代交代して二年生?」


頬を赤らめながら、説明してくれるクラスメイト達に相づちを入れつつ、生徒会について詳しく聞くことにした。

その時、教室の入り口の方が騒がしくなった。

入り口に立っていたのは、癖のある髪に明るい茶髪の髪を無造作にセットした少し小柄な男子生徒と

黒い髪を短く整えメガネを掛けた生徒。そしてその後ろに長身の生徒が立っていた。

彼らが登場したことにより、女子生徒が黄色い悲鳴をあげたから、この3人が生徒会メンバーだという事は理解した。


「今回このクラスに、交換留学生がきたと聞いたんだけど。」


人懐っこそうな笑みを浮かべた生徒が、クラスメイトに話しかけてきた。


「あの人たちが、もしかしなくても生徒会の人たち?」

「そう。茶髪の子が副会長の雛森 梓君、その隣のメガネを掛けているのが、会計の日向竜也くん。そして、奥にいるのが、現生徒会長の、百王華龍哉くん。」

「へぇー。」


説明を聴きながらディの隣に移動をする。

その生徒会が一体どのようなものなんだろうか?と疑問を抱きながら、3人の前にディと2人一緒に教室の入り口に立った。

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