表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/36

秘密

「いらっしゃーい。」

「・・長居するつもりはないよ。それより、僕たちに何の用?」


出迎えてくれたのは雛森くん。

ただドアを開けるなり、私を背中に隠し龍は3人に言い放った。

いやいや、とりあえず仕事の邪魔をしてはいけないんじゃないの?と私は思ったが、龍と日高くんのやり取りは少し緊迫したような雰囲気だ。


“それで、これはいつ届いたんだ?”

“30分前だ。ブリリオ専用のメールに届いていた。”

“脅しだな。むしろ犯行予告のつもりか?”

“・・・なんとも言えない”


ふーん、何か事態が動いたのかいつもの流れなのか分からないけれど・・・・、向こうから動いてきた。

ということかしらね?


「あなた方に用があるのは俺です。」

「そう、それは丁度よかった。私達も日高くんに用があったのよ。昨日の事件について。(・・・・・)


私たちの存在に気がついた、日高くんがこちらを向き挙手をする。

私も有無を言わせない笑みを浮かべ、龍の机の前へと移動をする。


「俺が知りたいのは、君達の情報だ。」

「それは答えられる内容による。私は昨日の事件についての情報について全て欲しい。それに情報を得るには何か対価が必要でしょう?交換でも構わないよ?」


身長差があるから、私が見上げる形になるけれどじっと相手(日高くん)を見据える。


「事件の情報はやる。その代わり君たちは何者(・・)なんだ?ただの交換留学生というわけでは無いだろう?死体を見ても動揺もしていなかった。」

ただの(・・・)交換留学生よ。表向きはね?」

「フィー。」

「大丈夫よ、ディ。許可は取れているし?むしろ元凶は帰国後にでも問いただせばいいんだし?」

「もう。」


と半分呆れたように、ディもため息をつく。

だが、制服の内ポケットから肌身離さず持っている手帳を私も、ディも取り出して龍のテーブルに置いた。

雛森くんも日高くんも手帳を覗き込む。

表情が険しくなったのは、龍だけだった。


『どう言うことだ?!フィー!!聞いてないぞ?!』

『言うはずないじゃない。』


有無を言わさぬ表情で龍を見据える。


『フィー、ちょっと落ち着け?』

『落ち着いているわよ。怒ってないもん。だけど、早々に行動を起こさないと()が怒る可能性が有るんだもの。』

『とりあえず、そっちの情報を寄越せよ。』


それまで静観していたディが情報を催促する。

ピリピリした空気を破ったのは、手帳に書かれている文字に首を傾げたのは雛森くんだった。


「スチュアートさんとウィリアムくんの身分証なのは分かるんだけど、何の身分証?」

「“Federal Bureau of Investigation”通称FBI。これ、特別捜査官の手帳ですよね?スチュアートさんは私たちと同じ年で間違いないですよね?」

「年齢に関しては、間違いないよ。ただ、私もディもかなり飛び級して大学を卒業している。」

「じゃあ、落石先生が“学力テストは問題ない”って仰っていたのは・・・・。」

「・・・大学まで出てるんなら、進学校の授業でも問題なんて楽勝だろうよ。」


日高くんの隣でため息をつきながら龍が答えた。


「今回は、何か事件関連で来られたんですか?」

「今回は全く関係ないと思いたい。私たち一応休暇で交換留学に来てるのよね。なので完全に巻き込まれた状態よ。」

「納得しました。約束です。これが僕の知っている全てのデータのコピーです。」

「ありがとう。」


USBを受け取ると私はお礼を言った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ