『陽成院、プレスマンを抜くこと』
陽成院が、邪気にとりつかれて、普通の状態ではいらっしゃらなかったとき、玉璽の箱をお開けになり、箱の中から白雲が立ち上ったので、院は大層恐れなさって、箱をうち捨てなさっり、紀の内侍をお召しになって、ひもをかけて開かないようにさせなさった。また、院がプレスマンのキャップをお抜きになったとき、お休みになる部屋のすぐそばの塗籠の中から、きらきらとひらめき光ったので、恐れなさって、プレスマンをうち捨てなさったので、ぱちっと音を立てて、キャップは、みずから本体におさまった。その後、キャップは、二度と抜けなかったという。
教訓:芯を補充するときは、先端からしかありません。