新剣と謹慎
二度目の打ち合わせだ。
今回のは金属製の試作だ、ホンモノそっくりな剣が数本造られている。
これで重量やバランスをみるのである。
片手半剣としてはかなり重い。
軽量級の両手剣と変わらない重量であった。
通常の剣の先端部までを角刃としており、片刃でもあるので重さが増すのだ。
更に。
剣としての戦闘も出来なくては困るので、耐久ギリギリまでの長さを持ってもらった。
刃のない方には一本の縦溝と幾つかの小さな彫りが入っている。
バランスをとる為と突きのスピードを得る為の風力構造を兼ねている。
俺の剣速だと有ると無いとではハッキリと差が出る為だ。
なかなか良い感じだ♪
試し打ちも上々だった。
「なあ、他にも何か出来るか?」
‘闘気’の別バージョンをご所望の様だ。
俺は普通に‘斬撃’を飛ばした。
またもや唖然とするドワーフ!!?
「おい、そりゃ剣聖級の技だぞ?」
まさかのマンガ技が大技だった様。
ダン君達にもアレンジ込みで教えちゃったよ?
「……………そおなんだ、後で訊いてみよう。」
「訊くってなんだ? 剣聖が来ているのか?」
爺ちゃん、飲み屋以外は出歩かないのだね?
老剣聖の滞在を知らない模様。
〜〜〜〜〜剣聖に会わせる事になった。
結果、この邂逅は良い方に傾いた。
より強度を持った、通常の剣としても使える特殊剣が出来上がったのである♪
お値段もガラで買った大剣と同じ位で納まった。
儲け分は要らないとのコト。
材料費と技術代での支払いで済んだ。
アダマント合金の‘背骨’に聖銀の‘肉’、ミスリル合金の‘外皮’という多重複合金属の剣。
‘闘気’の他に‘魔力’も通せる。
俺の‘突き’に耐える強度に、剣として‘振れる’刀身を持つ片手半剣。
‘突風竜牙’が完成した♪
「スゲぇー、なんだよこの剣っ!」
カイ君が興奮して新剣を眺める。
「スゴいだろ? 何故かそんなになった。
お値段も……………………スゲぇんだぞ?」
実際こんな剣が欲しいな〜とは思っていたが、想像以上の品が出来てしまいビビる俺。
「兄ちゃん、よくそんな金があるな?
………………嫁さん大勢いるのに?????」
「だから内職もしてるだろ?」
薬師ギルドにてポーション作成の‘バイト’をしている。
俺の魔力注入が中々の練度であるらしいので、中級だけでなく特殊ポーションも生成出来たりする。
クラフト職‘あるある’事象で、冒険者として普通に狩りをするよか稼げたりする。
各種食べ物関係の登録使用料もなかなかのモノだ。
よって、生活費は何とかなっている。
嫁含む女性陣も冒険者稼業で普通の働きを行なっているしね♪
(←Bランク相当)
それに今の俺は‘街外出の禁止’を指令されている。
内職しか出来ないのであった。
近々、ルドリウス伯がこの街に来るのだ!
〜〜〜〜多分というか絶対だろう。
俺の‘嫁’を連れてくる算段と予想される!
従って、俺に‘街外出禁止令’が降っているのだ。
俺の‘バックレ’予防対策と言えよう。
数日前の事、ギルマスに呼び出されたのだ。
「デュッセの街に幾つかの重大な連絡が届いている。
〜なので。
グレイ、お前は街からの外出を禁止する事になった。
これは‘街令’だ!」
「何故に!???」
「ルドリウス伯が視察・来訪なさるのだ。
数年に一度の事ではあるが、良き統治の為に〜この三街を実見聞をなさるのだ!」
ギルマスは茶を飲み、一息入れる。
サブマスと職業ギルドの職員は苦笑いを浮かべている。
「この所の功績を賞する為、グレイとの会見も行なう事となっている。
解るな?
逃げるんじゃないぞ?
‘ネイル’も‘バース’もお前を匿わんぞ!」
俺を睨みつつ、さらなる追撃を行なう。
「大人しく街で過ごしていろ!
特別に日中の‘連れ込み宿’の利用も目を瞑ってやる。
嫁さんと愛人が沢山いるんだ、ひたすら腰でも降ってろ!」
「いやん、卑猥っ!
普段の実直なギルマスは何処へ行ったんだ?」
「‘ガラ’以降、お前の行動を自問してみろ。
何処に信用性がある?
お前の行動は全てにおいて‘逃避’に繋がっている!」
「おとなしく、いや激しくでも構わんから嫁さん達と仲良く過ごしていろ!
頼むから無難に生活していてくれ。
〜いいな?」
酷い扱いを受けたのだった。。。。。
ようやく初期設定の愛剣を造れました♪
変更点としては………勇者剣→精霊剣に、所持が同時期になった事の二点。
使い分けが難しくなってしまいました。(笑)
武器・防具類は耐久消耗品なので、戦闘に関わる強者ほど特注品を装備しております。
精霊剣を意識&老剣聖のアドバイザー導入で、より強固な剣となったと思います!




