表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
76/84

一大事

「ふむ、そのような非道が……………。」


粗方の事情説明を聞き、唸る老勇者。



「そおですよ、先生が姿を隠す原因だって国元の派閥争いなんですから!」


追撃する様にアイリスが憤慨する。

後の二人の老戦士達も孫の様な可愛いアイリスの言い分に表情を曇らす。




「迷惑をかけたな、先輩勇者として謝罪させてもらう。」


目の前の年配勇者が頭を下げるも、彼はこの国の所属のハズだ。

あの国の所業に何の関わりも無い…………人として良識者なのかもしれない。




「それで、この‘刀’がその少年の持っていた3本目の物です。」


謝罪も十分に感じた所で、次の課題となった遺物の刀をテーブルに置く。


「他の二本はその日の内に崩れてしまいました。」



「初めてみる剣だな?」


剣聖が目視で検分する。

俺は説明を追加していく。



「これは‘刀’と呼ばれる刃物武器ですが、剣とは全く違う物です。

〜本物の話ですが。」


「これは‘本物’ではないのか?」


「‘材質’が違いますね。

本物の刀は‘玉鋼’と呼ばれる‘純鉄’を使用します。

寸法から長刀とか太刀の部類になると思います。」


「ふむ、姿形が刀という事か。

……………して、何やら普通とは違う気配を持っているが?」



流石、熟練の戦士達。

この刀の気配を感じとってくれた。


「個人的にはそれを伺いたいと思っていました。

不思議な力を感じるのです。」



断りを入れて剣聖が刀を抜く。


いや、やはり抜けない、全くビクともしなかった。

勇者と聖騎士も試すも皆抜けなかった………。



最後に俺が刀を持ち、ゆっくりと鯉口を切り刀を抜く。


どよめきと共に皆‘刀身’を凝視する。


「何とも美しい剣だ!

繊細な麗姿の中に凛とした力強さを持っている。」



「ふむ、確かに何ともいえない不思議な力を纏っているな?」


「………………コレは‘精霊剣’ではないのか????」



お、突破口が開いた!??




〜どおやら使い手を‘剣自身が選らぶ’という魔法剣があるらしい。

剣が‘意思’を持っており、使い手を守るべく

強力な力を発揮し、どんな敵をも打ち破る‘覇王剣’とも呼ばれる剣ではないかというコト〜



何その凄そうな伝説剣!??

この刀がそおなのかい????

ユーヤ少年はこんな‘桁外れ’の力を神様達に強請ったのかぁ?





「問いかけてみてはどうだ?」


「ふむ…………。

刀さん、君は意思を持っているのかな?

何故に俺なのかな?」


‘‘ふわっ’’


光が弾む。



「お、反応があったぞ?」


「何と言っておる?」



「………………いえ、残念ながら解りません。

俺に力が足らないのでは?」


折角のリアクションも、残念な事に内容は分らず終い。

とりあえず謝る事にした。



「すまんな。

君の言葉が俺には解らない……………。

でも、俺が君を持っていて良いかな?」


再び光が弾む!

〜お許しが出たようだ♪



「じゃ、とにかく俺が持たせてもらうよ♪

何かあった時はよろしく頼む。」




‘‘‘ぷわっっ’’’


刀身に纏う光が、強く大きく膨らんだ!





全員にどよめきが起きる。


コレは‘了承’の合図で良いのかな?

とりあえず鞘に納めた。








「‘精霊契約’に似ております。」


カレンが囁く。



「ふむ、エルフがそう感じるならば精霊剣で良いのかもな…………。

グレイ、大事に扱うのだぞ?」


年配勇者に仮認定をもらった。



「ま、とにかくよろしく。」


再度刀に挨拶を述べ、俺は後ろに控えるシフォンに刀を渡した。






「で、先程から気になっていたのだが…………

そちらのエルフとは‘何処’で知り合ったのだ?

エルフの郷か?」


老勇者がようやくとばかりに尋ねてきた。



「いえ、反対側のヒューズの街です。

‘エルフの郷’にスタンピードが起きて、俺に指名依頼が入りました。

その時ですね。」


軽く事情を説明する。



「では、お主は‘郷’に行っているのだな?」


「ハイ。

‘郷’でスタンピードが起きたので。」


怪しみながら一つ一つ確認をとってゆく老勇者。

何なのだろう?




「グレイ、お主…………エルフの‘嫁’は一人か?」


遂に嫁の確認の問にまでなった。

ホントに何なのだ????



「ハイ、カレン一人ですよ〜〜〜〜ただ‘嫁’になると、少女がお付きの大人と来ています。

獣人の娘と仲良し三人組ですよ。

……………預かってはいますが、少女に手は出していませんよ!」


理由は分らんが、とにかく答える。

そして潔白も述べておく。





「おい!」


勇者と聖騎士が騒然となる。



どしたの?

……………ヤバいぞ!???

何か話込んでしまった。。。。




暫しの話し合いの後、真剣な表情の下〜突如振り向く。


「おい、アイリ。

お前さん〜〜〜〜グレイと‘結婚’だ!

今すぐだっ!!!!」



何っ!!!?

俺はアイリスと顔を見合う……………。

アイリスが何とか言葉を発する。


「ど、どうされたのですか!??

〜〜〜〜〜〜いきなり結婚って?」



「何、呑気なコトを言っている!

隣国、周辺国…………いや、人族の危機だ。

アイリス、この国の為にグレイと結婚してくれ!!!!」


「え〜!

先生にはお嫁さん‘沢山’いますよ〜!!?」



アイリスさんや、返答の方向がズレてますよ。

先ず‘俺’との結婚を否定して下さいな!




「今更一人二人……………いやグレイ、後‘三人’妻を娶れ。

いや、娶ってもらう!」


「ギルバート、王宮とルドリウス伯に連絡だ。

グレイの妻を‘用意’するんだ!」



「おい、俺らに説明しろ!」


慌てふためく勇者の頭を俺は叩く。

老勇者は床に沈んだ。


あ、ちょっと強かったか!??

一拍の後に起き上がった老勇者は、ようやく落ち着きを取り戻してくれた。

丈夫で良かった♪



「……………すまんな、ちょっと取り乱した。」


しかし、謝罪と共に爆弾を投下した。




「グレイはエルフ族の‘覇王’となるやもしれん男なのだ。」




はぁ????







体調不良+所用→再びの体調不良にて、更新が止まっておりました。

m(__)m


下書き自体は魔族大戦の手前まであるので~ちょこちょこと更新してゆくつもりです!

\( ^_^;;





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ