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確認作業と討伐戦

翌日から〜ソロで山へ入ってみる事にした。


この街の周囲の地理・魔物の生態を直に確認するコトが目的だ。

思えば‘転生’時の山しか知らないし。


序でにゴブリン討伐や薬草採取等の常駐依頼も行なう。

‘D’になったから受注出来る様になったんだ♪



同時に‘身体能力’と‘風魔法’もいろいろ確認。

(コレ大事!)






>>>>>>>>>>

山に入る様になって三日目に、オークの集落発見の一報がもたらされた。


そのままギルドの食堂のスペースを使い、冒険者達は話し合いに入る

俺も遠巻きながら情報を得るべく参加する。

付近にいた者達も自然に参加している所をみると当たり前の行動なのだろう。


場所は意外に近く、切り立った崖の裏側。

コチラからは見透しが悪く〜ハッキリした数が判らない模様。


視える範囲では‘バリケード’の様な柵があるコトから〜100体以上と推測。

(ゴブリンよりも体格が大きい為、50を超えると集落を形成するらしい)




戦闘は人間側が回り込まなければならず、賭けの要素が強くなっていた……。



「ココの岩場に登れれば~多分バッチリ見えますよ!」

地図と‘にらめっこ’している面子に声をかける一人。


「いやいや、そこまで身軽な奴………………副マスくらいしか居ないぞ?」


おお、副マスは斥候型だったんだ!

俺は内心で、つぶやく。



俺も興味があったので〜。

「俺も挑戦してみましょうか?」と提案してみる。

(今のこの身体なら、多分イケる!)



「よし、じゃあ私と一緒に偵察に行ってみよう!」


声の方へ振り向く。 意気揚々とした‘副マス’がいた。

何時‘野良会議’に参加していたのだろう?



「大丈夫なのか?」


「確かかなり険しい筈だ。」


「危険では?」


〜数言の否定的な意見が飛ぶ。




「いや、このまま不確定状態で戦闘をするよりも数が判った方がリスクが少ない。」


「現場の確認も必要だぞ!?」


「とにかく、登れるか挑戦してみよう!」




十数人のチームでの出発。

気付かれても不味いので、斥候や実攻向きの面子で編成したのだ。


1時間も掛からず、到着!




「うん、本当に近過ぎだな〜。 討伐戦は確定だ!」


「で、ええと…………。

お。 確かにあそこからなら視えそうだ♪」


副マスが現場把握を行なっていく。



俺は呟く。

‘ふ〜む、かなりの難所だ…………。

ま、崩れなければイケるだろっ!’ (高所恐怖症ではないし)



先行は副マス自ら。 俺も追います♪


「ふむ、身軽だね♪

私に付いてくるなんて、ナカナカだよっ!」

満足そうな副マス。



はっはっは。

俺はカモシカか?

〜〜〜〜この身体に感謝だ♪





集落が8割方、見渡せる……。

予測通りに100体は確認出来る!



「ん。 イっても150くらいだね。」


周囲も万遍なく憶えておく。



「さて、降りようか♪」


副マスは戸惑いもなく飛び、崖の様な岩場を降りていった………。



おい、マジかよ?

ま、俺も飛び降りるケド〜♪


無事について行けました。

(この身体すげぇ~!!!)



地上は地上で、突入口ルート等々を確認していた。





>>>>>>>>>>

「さて。 ギルドマスターの‘ドルイド’だ。」


「昨日発見されたオーク集落の地形と規模が判明した!

数は多くて150程。

コチラも大規模な出兵となる!


進行ルートが一方しかない為〜突入部隊と退避口確保の為のサポート隊に別ける。

先鋒とサポート隊には遠距離攻撃の得意な者を配置し、一撃カマした後〜接近攻撃隊が突入する!


相手がオークの為。

イッキに奥まで行かず、後退→遠距離攻撃の‘波状戦’を行なおうと思う!


ココまでは良いか?」




特に反対意見は出ない。


その後、幾つかの打ち合わせをして一旦解散。

夜になったら出発だ!




街から近いとあって〜大人数の部隊でも行軍はスムース。



討伐戦が始まった。

俺と副マスは、岩場からの偵察&警戒。


俺は‘ヘッドギア’の様な頭部保護の防具を新調していた。

夜だし‘流れ弾’もコワいから!

乱戦なんてモノも初めての経験である。

岩場にいるケド。



順調に‘波状攻撃’がキマっている♪



ん?


柵の向こう側に違和感…………。




あっ!

何か来た!!!!



「不味い、アレは‘オーガ’だ!」


「突入している攻撃隊が取り残されるっ!!!」


副マスは空かさず‘笛’を吹く。

地上隊の指揮官グループからも指示が飛ぶ!



「柵の向こうから何かが来ているぞ!」

「サポート隊下がれっ!」

〜警戒と指示が飛ぶ。



「うわっ! オーガだっ!!!!」


「オーガも群れで来てるぞっ!」


「ちっ!

この柵は〜対オーガの物だったのか?」



「数は?

幾つ来てるんだっ???」


オーガという強力な魔物の乱入に、流石の冒険者もパニック状態に陥ってしまった。




俺は反射的に岩場を飛び降り〜挟まれ孤立した攻撃隊へと走っていた!



「ちいっ!

ヤバい、‘クロフォード’のグループが挟まれた!」


「‘アップス’行けるか?」

「無理だ、リーダー!」


‘バダル’のグループが奮戦しているが、オークとオーガ両方の相手はキツい。


どうする?

‘バダル’は状況判断に気をまわす。


「とにかく退路の確保だ! 俺達も潰れてしまうぞ!」

「オーガを流せ! オークにぶつけろっっっ!」



「「「了解っ!」」」




何かがオレの側を通った。


ん?

仲間か???



そいつは〜走り寄ったそのままの勢いで‘飛び蹴り’をカマした!

オーガが吹っ飛ぶ!???


「コッチだっ! 下がるんだ、早く来いっ!」


蹴りの後、横滑りからの抜刀&オーガを牽制する一人の冒険者。



「退却出来るぞ! 皆、下がれーーーー!」

‘クロフォード’の指示が飛ぶ。


オークを受け流し、迫るオーガにオークをぶつける。

3人4人と孤立していたクロフォード隊が退却してくる!



「オレらが最後だ! すまんが一緒に殿を頼むっ!」

クロフォードが息を切らしつつ、俺に声をかける。


「微力ながら!」……………俺は短く返した。




「ちっ! 余所見するな、オーガ。」

「真っ直ぐオークに行けよっ!」


愚痴を吐きつつ、俺は迎撃をする。



‘オーガ’という魔物は、オークとは‘キレ’が全く違う。

パワーも段違いだ!

一瞬の油断が死を招く。


集中すると〜〜~以前の様にオーガの動きが‘ゆっくり’に。



「喰らいやがれ!」

オーガを腕の下をすり抜け、両手で片手剣を延髄に付き刺す。


バキッ!??



片手剣が付け根から圧し折れた!?

一拍あり〜オーガが前のめりに倒れる!


直ぐさま離脱する。 おい、たった2体で折れちまったよ。。。。



殿仲間と合流する。

また1体来やがった!?


‘風魔法’効くか????


魔力を込める。


「‘鎌鼬’っ!」


ドガッ!

ガッ・ガッ!!

〜大鎌の如き風の刃が三辻‘N字を描く’様にオーガに炸裂する。



流石の三連攻撃。

オーガが後ろに吹っ飛んだよっ!??


「スゲぇな♪ よし、一気に抜けるぞ!」





部隊に合流出来た♪


「よし、全員戻ってきたぞ!」

「遠距離部隊、オーガ狙いだ! 撃てっ!!!!」


「接近部隊、体制を整えとけっ!」


次々と指示と攻撃が飛ぶ。



一時は危なかったが…………形勢逆転みたいだ!

討伐隊はオーク集落と襲来オーガ双方を撃退する事が出来た。






討伐隊は決して弱くありません。

‘乱入’による‘混乱’から危機に陥りました。


今度はコッチからだ! ←????





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