巡航するも
女神‘リリィ’のお陰で流れに乗った俺は、止まるコトなくアクセルを開く!
バイクも同様、気分のノッた時は思う通りにバイクが動くものだ。
並走するクルマも‘すんなり’躱せるし、タイトな山道のコーナーも‘グイグイ’攻めれる♪
作るお菓子も少しばかり材料を良質にし、味を上げた。
モチロン、孤児院に委託販売を行なってもらうので〜一般店よりは廉価だよ!
三街圏では全て初の新製品の為、想像以上の人気を出せた♪
販売員には新しく誂えた‘制服’を着てもらい、孤児院の幾ばくかの悪いイメージを軽減したりもした。
当初の目的でもあった生活向上も、売り上げからの配分で合格点を出せた模様。
孤児院の子供達が普通に食事とおやつを採れる様になれたのだ♪
コレといってトラブルも殆んどなかった。
ヒューズとサリオスでは俺は有名人だ。
そして三ギルドでの立場も良好、自身の‘B’という高ランク冒険者の肩書き故に‘喧嘩’は売られるコトなく営業出来たのだった!
暫くして、違う方向からトラブルが来襲!!?
ターナに食事に呼び出されたのだ!
「おい、グレイ。
オマエ、何か忘れていないか?」
少し苛ついた態度のターナに詰問を受ける。
「ん?
忘れてはない、な…………若干遅れてはいるが。」
「なんだ、ちゃんと覚えてはいるんだな。
で、なんでリアを抱かないんだ?」
俺の返答にやや態度が和らぐ、も…………。
「‘なんで’と謂われても、あの娘は17歳なんだろ?
焦る年齢ではないし、敢えてこんな‘おっさん’と結婚するコトもない。」
「‘おっさん’いうケド、24〜25歳にしか見えん!
17歳というケド、女が大人になるには丁度の年齢だ!
焦らせてどおする?」
(←グレイは30歳頃の容姿で転生している)
再び激昂するターナ。
どおやら話の本題は‘リア’で間違いない様だ。
「俺は悪魔だぜ?
女を焦らせるのも悪行の一つだ!」
「悪魔なら滅ぼされろ!
リアは純粋なんだよ!!!!」
‘ボケ’は通用しなかった。
「アンタは女に不自由していないから‘ガッついて’いないのかもしれんが、指輪を渡してキスもしているんだ。
‘嫁’として扱ってやれ!!!!」
「俺はリアを‘嫁’扱いしていないのか?」
今回唯一の同行者、シフォンに聞いてみる。
「‘肉体的’には嫁とも女とも扱ってはいませんね!
通常の日常生活では私供と遜色なく扱っていると思います、が。」
冷静な対応&分析をされた。
「ふむ。
なら、欲望のまま若い娘の身体を‘貪れば’良いのか?」
「頭に蛆でも涌いているのか?
欲望はあってもイイんだ、抱いてやって‘愛しているよ’と言ってやれと言ってんだよ!」
呆れ、怒鳴り疲れたターナは項垂れた………。
「はぁ~疲れる奴だ。。。。」
「俺は一人が長かったんだよ。」
「ずっと一人でいるものだと思っていた。
だから、今の様にシフォンが一緒にいる事が嬉しい反面……………不安でもあるんだよ。」
暫し考えた後、ターナに心境を話出す。
「そんな不安の中、シエルとカレンも一緒に居てくれる様になった。
全く今の自分が信じられない、気を抜くとどうにかなってしまいそうになる…………。」
急な、意外な俺の返答に静かになるターナ。
「そしたらリアが慕ってくれた♪
嬉しかったんだ、だから大切にしたいんだ!
あの娘を大切にしているんだ!!!」
押黙るターナと無表情のシフォン。
「悪い、上手く云えない…………。
もう少しの間、リアを頼む。」
後味の悪い終わり方にしか出来なかった。。。。
ターナが帰った後、店に無理を言って酒を出してもらった。
食後でもあるので、赤ワインにした。
グラスに注ぎ‘無言’で呑む。
一本空けた。
‘打開策’は思い浮かばなかった…………。
シフォンは黙って俺を見守っていてくれた。
この世界で初めてのお菓子達は好評を得ました♪
ただ、直ぐに‘一般販売’出来なかったギルドは項垂れたとか。
(←期限付き専売申請!)
とうとうリアとの関係に進展が?
真面目なグレイは‘未だに’地球での常識&生活を引き摺ります。
長年の‘独り’が悪い方に傾いていますね!




