嫌な予感は当たるモノ
ターナからの‘手伝い’要請を受けた三日後、俺達は馬車でデュッセを発った。
編成は‘ガーネット・スター’と‘風の花環’の、馬車二台である。
オマケとして‘カイ’少年も同行している。
姉のリアから‘危険だ!’と猛抗議を受けたが、話を持ってきたのが自分の所属するパーティーのリーダーだった為〜交渉の余地が多かった。
俺の受理条件の‘危ない状況になり次第、離脱!’に折れた感じだ。
ターナが面白がって、俺を‘用心棒’として雇う際の報酬を‘リア’にしたと暴露。
一部で大爆笑を得たが、俺は妻達から思いっきし‘冷気’を浴びた!
クラーケンを釣り上げる際にはターナを‘餌’として使ってやろうと心に決めた。
スタート時には色々あったが、一日目の夜営の頃にはスッカリ沈下した。
カイ君の‘はしゃぎ’様がスゴかった為である♪
初めての遠征に身近の全員の参加。
子供ならさぞかし楽しい出来事だろう!
連れてきて良かったと思う。
異変があったのは二泊目の翌朝であった。
サリオスからの帰還者が複数出た為である!
夕刻に間に合う様にサリオスに向かった所、サリオス近郊で魔物の増加が確認されたのだ。
‘腕自慢’の護衛を連れた馬車や‘外す事の出来ない’事情を持つ者だけがサリオスへと強行突入したとのコト。
「ターナのお兄ちゃんの‘懸念’が実現しちゃったねぇ。。。。」
俺の呟きにガーネット・スターの面々が溜め息を吐く。
「帰りますか、マスター?」
カレンがお決まりの台詞を述べる。
「面倒そうだし、帰ろっか!」
敢えてカレンの言葉に乗る。
「面倒云うな! この色ボケっ!!!」
ターナのツッコミが入った♪
「はぁ。 お遊びはこのくらいで、兎に角サリオスに行くぞ!
グレイ、危ないと確定するまではちゃんと付き合って貰うぞ!」
ターナが披露を滲ませ指示をした。
俺達は準備を整え、サリオスへと向かった。
デュッセヘ向かう馬車には現状の連絡を、サリオスから引き返して来た馬車からは予備として物資を購入しておいた。
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「うーむ。 完璧に包囲されてますな、サリオスは。 」
サリオスの城壁の周りは‘サハギン’魔物が徘徊、包囲状態となっていた!
今までの様な攻め入る状態でないだけの、スタンピード状況であった。。。。
「く………。 どうする、グレイ?」
ターナが尋ねてくる。
「サハギンは海の魔物なんだよな?」
シエルに確認する。
「はい。 海側の城壁では‘戦闘’になっている可能性がありますね!」
シエルが現状を分析してくれる。
「ターナ、兄ちゃんに会いたいか?」
「な、なんだよ急に!???」
ターナが動揺する。
「デュッセ側のサハギンを蹴散らす!!!」
「シエル・カレン、ターナを連れてサリオスの門番に連絡を取れ!
ルアットとシフォンは馬車の準備を。 リアとカイはルアットとシフォンのサポートだ。」
俺は指示を出し、戦闘の準備をする!
背中に大剣、手にはハルバートの何時ものスタイルで街門に向かう。
離れてシエル・カレン・ターナが付く。
エルフの郷で行なった様な‘乱舞’で、サハギンを蹴散らす!
街門の近くまできたトコで‘トルネード’を左右に放つ。
威力は少し抑え2発ずつを、そうして街門通り周辺の‘安全圏’を確保した。
十分な数のサハギンを蹴散らし空いたスペースと時間を使い、ターナに連絡を取らせる。
同時にカレンの風魔法を土台にシエルに飛んで防護壁上に登って貰う!
半ば強引に門を開けさせ、ルアットとシフォンの馬車を街へと入れさせた。
俺達の‘強引な’入街にサリオスの防衛隊は揺れた。
だが、ターナの兄ちゃんの仲裁があって事なきを得た。
なにせ‘退避’が可能となったのだから!
ターナと兄の感動の再開もソコソコに、俺達は冒険者ギルドへと向かった。
こおいう時‘Bランク’という肩書きは役に立つ♪
応接室にてギルマスの出迎えを受けた。
「強行突入だったらしいな?
守衛ら防衛隊が大騒ぎだったとの報告を受けた。」
半ば嫌味の様な挨拶であった。
初期設定とはだいぶ変わりましたが、何とか‘グレイ’をサリオスに導けました♪
サリオスには‘海’があります。
新たな‘デザート’取得には必要な土地でした!
そして、新たな重要人物との邂逅の場としても。
この人物はもう少し先の登場になりますので、先ずは‘海の幸’です!
(←魔物はどうした?)




