様子見
「ふ〜ん。」
「とうとうカイ坊も色気付いたか♪」
ターナが茶化す。
「そんなんじゃねぇよ! 俺は狩りに出たいんだよ!」
「そうだぞ!? 人様の奥さんに横恋慕しちゃダメだ!」
カイ少年とリア姉さんの会話が噛み合っていない。
‘専任’の話は何処いった?
「なんにせよ、カイも冒険者を目指すんだ。 グレイなら大丈夫そうじゃねぇか?」
カイ少年を‘狩り’に出す事に愚図っているリアに、ターナが絆す。
リア姉さんは‘過保護’体質の様だ。
「兎に角、一度狩りに行こうぜ。 これだけ居れば危険は少ないハズだ!」
「コッチもそお思って‘全員’で来たんだ。」
ターナの意見に俺が追随する。
「シフォンとシエルの二人でカイに付く。 ‘オーガ’が出ても大丈夫だ!」
「マスターが居れば‘群れ’で来ても問題アリマセン。」
俺の言葉にカレンが被せる。
カレンさんや、俺は無理に魔物の群れに突っ込みたくはないのだよ!
嬉しそうにしているし、まぁ良いケド♪
「なら、決まりだ! リア、納得しろ。 リーダーとして決定する!」
ターナが決断を下した。
これでカイ君を連れての‘腕試し’狩行が決定した。
門番に‘カイ’少年を連れて狩りに行くコトを伝えておく。
肉親が一緒なので、連絡だけでOKなのだ。
俺達‘風の花環’が一緒なのも、安心材料だ!
「先程ギルドで調べてきたんだが、サンドリザードなんてどおだ? 若干増えてきているらしい。」
「山中よりも‘見晴らし’が良い分、カイ君の警護もやり易いと思う。」
ターナとルアットが今日の目標を推薦する。
平原のならコボルトやウルフも遭遇しやすいし、妥当なトコといえる。
「ああ、構わんよ。 当てはあるのか?」
ココぞとばかりに‘狩場’の情報を聞き出す。
「南東の平原なんて良いと思う。」
リアが応える。
そちらへ向かうコトにした。
「どおだ? 狩りに向かう気分は?」
浮かれ気分ではしゃいでいるカイ少年に尋ねる。
「ああ、コッチの方は来た事ないから楽しみだよ!」
「コラ、カイ。 街の外へ出たら油断はするな! 街道だって魔物は出るんだぞ?」
喜ぶカイ君にリアが姉らしい注意を即す。
微笑ましいやり取りだ♪
シフォンら3人には‘弓’を装備してもらっている。
俺達だけなら山間の浅いトコロに行く予定だった為だ。
結果、良い選択だった♪
街道から少し離れた丘向こうに良さげな平原が拡がっていた。
俺はレーダーを広範囲展開し、獲物を探すコトにした。
いきなりの‘魔力’発現にターナとルアットが一瞬構える。
シエルが俺の魔法だと説明を入れる。
9時と11時の方向の2ヶ所に動物の反応がある。
近い方の9時に向かって移動する。
コボルトが7〜8体、先程の11時方向へ移動している様だ。
どうやら襲撃を計画しているらしい。
カイ君らはこの場に残し、カレンとルアットが先制するコトに。
俺とターナ・リアが残党の始末だ。
先制の弓攻撃が刺さる。
コボルトの5体は瞬殺だ!
残りの3体を俺らで突撃、始末する。
レーダーに動きが出る。
どおやら‘あちら’さんはコボルトを迎え撃つ予定だった様だ!
‘サンドリザード’だ、数は5体。
俺らは後方のカレン達の射線に入らない様に迂回し、サンドリザードを迎え待つ。
俺らにロックを変更したサンドリザードが迫る。
左の2体が倒れる。
カレンの狙撃が命中したのだ♪
俺は中央に展開していた2体に接近、左の1体に斬撃を飛ばし右の1体の首を斬り裂く。
ルアットの攻撃がきた時の為の順だ!
矢の来ないコトを再確認して、左にいたサンドリザードの首を落とす。
残りは1体。
俺は周囲の探索を行なう、魔物らしき反応はなし!
ターナ・リアコンビと交戦になったサンドリザードに向かう。
ターナが前に立ち、リアが攻撃を入れる。
なかなかの連携だ!
リアの攻撃が入り怯んだリザードに、ターナが一撃を叩き込む。
危なげなくリザードは沈んだ。
「お見事。」
俺は周囲の安全をカレンに送りながらターナ達に近づく。
「いやいや、それはコチラの台詞だよ。 サンドリザード2体、瞬殺じゃないか!」
ターナの称賛をもらった。
リアは若干‘息’が乱れている。
「周囲の安全は確認した。 カレン・ルアットが来たら解体しよう!」
「コボルトはシフォン達が討伐証明を採ってくれているだろう。 カイ君のお勉強だ♪」
俺は戦闘の終了を告げる。
カイ君の‘狩り見学’と魔物討伐は問題なく終えるコトが出来た。
探索を素早く行なえる事がグレイの強みです。
普通は獲物を探すだけで一苦労なのです!
その次の課題として。
‘素材’を使える状態で魔物を倒す、事。
倒すだけでは討伐報酬のみ。
素材を売る事で大金が入るのです♪




