専任
今日もソコソコの戦果だ♪
俺の‘風魔法’とシエルの‘探索’で、魔物の発見率はかなりのモノだった。
見つけてしまえば後は簡単。
3人とも、移動スピードは問題ない。
魔物に察知される頃にはコチラの攻撃が入っている!
3人の防具にかなり散財してしまったし、少し稼がねば。
ギルドの‘引き取り場’で職員と話をしていると声を掛けられた。
「なあなあ、兄ちゃん。 今日も凄えな!」
「この所、ずっと‘毎日’魔物を狩ってきてるよな?」
相手は少年であった!
「ああ、そうだな。 仲間がスゴ腕なんだよ♪」
とりあえず、躱す。
「そっかー。 ‘エルフ’もいるもんね!
兄ちゃんも強いんだろ?」
「ま、そこそこかな?」
なんかロックオンされている。
うーん。
めんどいなぁ。。。。
「なんだ、カイか? また入り込んでいるのか?」
ギルドの職員に注意されている。
なんだろ?
年齢制限だったかな?
「よく来るの?」
職員に聞いてみた。
「ああ。
カイっていう子でな、もう2年もやってるよ。
真面目なんだが…………最近、危なかっしくてな!」
「だって、もお‘13’になるんだぜ。
‘見習い’は終了さ。
俺も魔物を狩りたいんだ!」
そおみたいだ。
俺は十分、いや遅い登録だったから‘年齢’の説明はなかった。
俺自身、確認もしなかった。 自分の年齢ばかり気にしてたしな! (←少々若返っている)
「なあなあ、兄ちゃん。
俺を狩りに連れて行ってくれないか?
13歳になれば魔物討伐が出来るんだ!」
シエル、解説プリーズ。
「冒険者登録は‘11歳’で可能となります。
ただ、‘採取系’のみ。
コレは危険重視のコトからです。
稀に高い戦闘力を発揮する子供も現れますが。」
「で、カイ君は〜13歳になるとのコト。
‘専任同行者’がいれば討伐に参加出来る許可証が出ます。
14歳で一般登録になりますね!
‘見習い’はこの間の期間の子供冒険者に対する通称です。」
流石、シオン♪
「じゃ、君は‘見習い’じゃないよね?
フツーに年少組ってコトだよね?」
少年に確認する。
「なんだよ。 兄ちゃんも俺を馬鹿にするのか?」
怒り混じりで反論してくる。
多分、周りから散々言われ続けているのだろう。
子供からしたら辛い状況だね!
「馬鹿になんてしてないさ。
俺も冒険者になってから数ヶ月程なんだ、一年も経っていない。
冒険者の‘成り立ち’とかさっぱりなんだよ!」
肩を竦め宥める。
「え!?? そうなのか?」
少年は思った以上に困惑する。
「とにかく…………。
ココじゃ迷惑だ。 場所を変えるぞ!」
「なあ、この子‘信用’してイイんだよな?」
職員に確認をとる。
勝手に連れていくと誘拐騒ぎになってしまう。
「ああ。
‘リア’の弟だ。大丈夫だよ!」
「リアには言っとくよ!」
職員には姉弟共々‘顔馴染み’の様だね♪
「ありがとな!」
職員に挨拶してその場を後にした。
「お、おい。」
「なんだよ、‘ギルドの食堂’でイイじゃねえか?」
一般店に入ると、少年〜‘カイ’君が怯みつつ問う。
「無理言うな。
カレンもシエルも‘目立つ’んだ!
野郎ばっかの所に連れて行けるかっ!!!!」
特に、カレンは‘エルフ’だ。
シエル共々二人は‘美女’なのだ!
無用なトラブルは避けるべきである。
「あ、そうか。
リア姉もしょっちゅう‘文句’言ってる!
男が直ぐに‘馴れ馴れしく’寄って来るって。」
「と、いうコトだ。」
納得の少年に答えた。
「で。
どおいう‘理由’で討伐したいんだ?」
「魔物討伐は‘命懸け’の行ないだ。
ましてや人様の子供を‘おいそれと’連れて行けん!」
強めに訊く。
「あ。 シエルにカレン、すまんが注文頼む。」
「お前も注文しろ。 ‘支払い’は俺が出す。」
「え?」
‘ヘコんで’いたカイ君が、素っ頓狂な声と共に顔をあげる。
「構わん、好きなの頼め!」
「俺達は狩りから帰ってきて‘休憩’が必要なんだ。
疲れを‘回復’する事も狩りの一環で、大事なコトなんだよ!」
納得したカイ少年は、俺達に遠慮しつつも‘しっかりとした’メニューを頼んだ♪
俺達は夕食も考え、軽食だ。
「ふ〜、ごちそうさま。
こんなトコで食べるの久し振りだよ♪」
カイ君は嬉しそうに応える。
挨拶をしっかりする所、姉の躾はちゃんとしているのだろう。
「で、話を戻すケド。 何故に討伐したいの?」
コレが確信だ。
「リア姉ちゃんに‘楽’させたいからだよ!
母ちゃんは妹のリリィを産んでから暫くして、父ちゃんも5年前に死んじゃった………。」
「俺と妹の‘リリィ’の面倒見る為に冒険者しているんだ。
だから、早く一人前になりたいんだ!」
一拍の沈黙。
「ケド…………なかなか‘強いヒト’で専任になってくれる冒険者がいないんだ!
声かけてくるのは‘リア姉ちゃん’目当てだったりするし。。。。」
「俺は‘安全’なのかい?」
そもそもの疑問だ。
「そしたら。
リア姉ちゃんにも‘負けない’スゲぇ美人を連れた冒険者が、毎日魔物狩ってくるって聞いて〜この間から見ていたんだ!」
強さもバッチリだし、仲間の二人もスゴく‘美人さん’だし、兄ちゃんは最高なんだ♪」
更に疑問が発生!??
「ほお?
まさかと思うが…………‘カレン’とシエルが、目当てか?」
「まあ、‘男’として理解らなくはないが〜手を出したらどおなるか知らんぞ!???
少年、早々に人生終わりにするか?」
‘魔力’を溢れされる。
空かさず、シエルに叩かれる!
「お店に迷惑です!」
「で。 何故‘カレン’が、順位が先なので?」
真顔のシエルが尋ねる。
「いや、‘カレン’はエルフだぞ!?
俺も‘エルフ’だったら目を奪われる!」
つい、力説に入る。
「ほお?
では、私は‘目にも’入らないと?」
‘暗殺者’が、ご降臨なされた。
「コラっ! ソコの少年っ!!!!
お前の‘所為’で、、、、俺がヤバいぞ!!?」
カイ少年は爆笑してた。
「さてと。
仕切り直して‘専任’ってどおいう制度?」
シエルに説明を求めた。
「Cランク以上の冒険者に‘保護者’になってもらい、共に行動&魔物討伐に参加する為の制度です。
言葉通りの‘見習い’で、この間の‘1〜2年’で冒険者の勉強を兼ねています。
14歳で直接冒険者になるよりも〜死亡・怪我の損傷が低いと言われています。
‘D’ランクにも早く上がれますね♪」
何時もながらの解り易い、簡潔な説明だ。
すんなり理解出来た。
「受けてくれるかい?」
期待の目をしたカイ少年が訊いてくる。
「ちょっと難しいな。
俺はココに‘ずっと’滞在かは理解らない。」
「急遽、旅立つコトもあり得る!」
兎も角‘期間’が長すぎる。
‘先生’どころか‘里親’の様な扱いだよ。
「その辺りは‘救済措置’があります。
‘定住’する冒険者ばかりではありませんから!」
おお、なんてこったい!
シエル、要らん情報&助言だぞ!!!
しまった。
断り辛くなっちまった………。
妙に冒険者に寛容なんだよな、この世界って。。。。
ま。
‘条件’を出しといた。
保護者、つまり‘リア姉ちゃん’から‘了承’を得るコト!
人様の子供を預かるのだ。
そんな簡単にOKはしないよっ!!!!
デュッセ編での主要人物の一人、カイ少年の登場です。
この少年から‘サリオス’や‘帝国’との話に繋がるので、どおやってグレイと関わらせるか?
なんとなくこうなりました♪
次回から登場人物が増える事もあり、名を考えるコトに時間を費やしております。
m(_ _)m




