告白
俺は当然の如く、ギルマスの部屋へ呼ばれた。
「ご苦労だったな!
グレイが飛び込んでくれたお陰で被害が少なく済んだ。 死者も出なかった。」
頭を下げて礼を言ってくれる。
ホンとに礼儀の良いヒトだ♪
「で、ホントに風魔法は使わなかったんだって?」
呆れ顔で訊いてきた。
「ああ。」
「でも思いっきしスピードは出したよ。
足場は悪いし‘一回り以上’デカいわ、俊敏だわで…………とにかく焦ったよ!」
俺が渋顔を見せる。
「そう気にするな。」
「何でも突然バイパーが‘怯んだ’と思ったら〜‘大剣’持ったヤツが切り上げ、次手で首を‘断ち切った’って報告にあるぞ?」
「尤も。 首を落とす一瞬、スゴい量の‘魔力’が湧き出てたって〜感知した奴が言ってたが。」
報告書らしき用紙を見ながら訊いてくる。
「そんなトコかな?」
「走って近づいた勢いで‘斬撃’を続けて‘2発’お見舞いしてやったんだ!
切り上げの‘3撃目’で、ようやく吹っ飛んだよ。」
肩を竦めながら詳細の説明をした。
「スゲぇな!
バイパー吹っ飛ばすなんて、なかなか出来ないぞ♪」
ニヤけつつ感嘆の声をあげる。
「全く。 ギルマスが凶暴化するだろうなんて‘口走る’から〜ホントに暴れてられて焦ったよ!」
軽口を述べてやった。
「なんだよオレの所為かぁ?」
「だから俺は、オマエに‘ちゃっチャと’やっつけてくれって言ったぞ!」
ギルマスが反論する。
「無茶言うな!」
あんな数、一人で相手に出来るかってんだ。
オマエは何処ぞの‘副マスター’か?
お互いに笑い合う。
ギルマスとの報告もなんとか終わった。
「おかえりなさいませ。」
シフォンが出迎えてくれる♪
「ご無事で嬉しく思います。」
何か仰々しい?
「所でお伺いしたい事があります。」
「な、何かな?」
ただならぬ雰囲気なんだケド!!?
「旦那様は何者でしょうか?」
は?
シフォンの言葉が続く。
「本来、こういったコトは訊くまいと思っておりました。」
「…………ですが。
ココの所の出来事で確信致しました! 旦那様は‘普通’ではない、と。」
真顔のシフォンだった。
「うーん。 何と言うか…………話辛いコトなんだ。」
俺は頭を悩ます。
何と答えれば、良い???
「旦那様に‘心と身体’を捧げた私にも言えない事情なのでしょうか?」
うぉい。
本気モード!!?
「いや、俺からすればそこまでのコトではない!」
「今の様に、シフォンに付き添ってもらえているだけで十分なんだ。
俺は十分に幸せなんだ!」
常日頃思っている気持ちを述べる。
「ただ‘俺以外’にも関係しているコトなんだ。。。。」
苦し紛れに一言ボヤく。
「では。 ‘魂’も捧げます。」
「旦那様が悪魔だとしても‘対価’となりましょう。
そうすれば‘その方々’に関係は及びません!」
キッパリと物凄いコトを言う。。。。
て、いうか。
俺、とうとう‘悪魔’ですか?
一応、神様からは‘他言無用’の忠告はなかった。
内情を話すコトで、俺が‘直接’死ぬ事はないだろう。
俺の立場が‘どおなるか’の問題のハズだ!
こんな俺に付き添ってくれているんだ、シフォンは。
シフォンを信頼しなくてどおする?
シフォンの気持ちに応えなくてどおするんだ!
ようやく俺は覚悟を決めた。
「シフォンの覚悟は判った、話す。
もしそのコトで俺が‘罰’を受けたら…………俺を弔ってくれ!」
「仰せのとおりに。」
「もしあなたが深淵に落とされ、苦痛に喘ぎ苦しみ耐えられない様な罰を受けるのならば〜私も其処に伺います。
あなたと共に苦しみを受けます!」
真剣なシフォンが、強い眼差しで俺を見つめていた。
俺はシフォンの言葉が嬉しく、肩の力を抜くコトが出来た。
「じゃ話すね。」
「俺はこの世界にやってきた人間なんだ。
この世界で生まれたんじゃない。 ‘転生者’なんだ!
前居た世界では、死んだんだ………。
で。
親切で高貴な方々の‘慈悲の心’で、この世界に転生することが出来た!
だから、この世界とは‘違うコト’を幾つも知っている。
そしてこの世界で生きる為に身体が‘新しく’なっている〜俺は‘丈夫で健康な身体’を貰ったんだ♪」
「それがこの世界の人々と俺との‘違い’だ!」
俺はとうとう喋ってしまった。
もし禁句であったなら。
これで、この人生も終わりになるかも。。。。
シフォンと別れたくない。
「解りました。」
は?
一言を述べたシフォンが嬉しそうに答えた。
「え、解った…………の????」
戸惑い、同じ言葉を発し確認してしまった。
「ハイ、旦那様の‘異常性’は別の世界からコチラの世界に移った事が答えなのだと。」
「で。
その‘転生’に関わる事に旦那様の秘匿にしておきたい‘事情’があるというコトですね?」
ホントに理解っている様だ………。
「うん、そゆこと。」
「…………で、驚かないの?」
俺は素直に訊いてみた。
「いえ、十分に驚いています!」
「ですが。
とても旦那様が‘普通の人間’とは思えませんし〜悪魔だと謂われた方が納得できます。」
だから、何故‘悪魔’にしたいの?
「旦那様の異常な性癖も性欲も体力も変態そのものです!
身体だけでなく心も魂も‘捧げる’など、最早疑うことなく悪魔の所業かと。」
キッパリ、スッキリ、ハッキリと応えるシフォン。
俺は呆然としてしまった………。
俺ってそんなに変!??
あ〜もお、なんでもイイや!
小難しいコトは、もお要らないっ!!!!
では。
先ず俺の‘性欲’を受けて下さい♪
俺はシフォンを押し倒した。
神様ごめんなさい!
そして俺に‘再びの生’をくれてありがとうございます!!!
この日はシフォンを抱きまくった!
とにかく抱いた。
シフォンには悪いが、今までの‘蟠り’や‘もやもや’っとした訳の理解らない気持ちの‘全て’を出させてもらった!
俺は。
ようやく。
今までの人生〜何十年もの時間を費やし‘人を愛する’ってコトを理解、いや‘出来た’気がした♪
次の日
シフォンに悪魔・変態・鬼畜、と罵られた。
シフォン、君を愛しているんだよ〜!!!!
前の人生においてグレイは、恋愛経験が多くあったワケではありません。
病弱もあって結婚もしていません。
言葉でしか‘愛’というモノを知りません。
シフォンの気持ちはグレイを動かしました♪
グレイは初めて‘幸せ’を手に入れたといえます。
(←ちょい暴走している)




