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練る

それなりに時間の掛かる抽出を何度か行なう。

俺立ち会いの抽出は製作陣の疑問解消の場でもある!


俺としては満点の出来のサイフォン&ドリッパーなので~改善&改良はギルドの専門家に任せる事にした。




そして衝撃発表が!!?



領主に献上するとのコト。

領主とはもちろん‘ルドリウス辺境伯’の事で、淹れ方の‘実践’をする為、ギルドのスタッフが直接持ち込むらしい。


‘冷え冷えエール’も職業ギルドが献上するとのコト。





おーい大丈夫か?



俺が飲みたかっただけなのに。。。。








別の日。

薬師ギルドでポーション生成の‘見学’をさせてもらった。


ココ最近、様々にお世話になっているコトで実現。

ギルドでは中級以下の‘普及品’〜主に低級・並級の生産を行なっている。



生産系魔法使いの‘雇用’と‘社会貢献’を兼ねているらしい。

個人の独立している魔法使いは生産量が一定していないので、ポーション供給にやや不安があるとのコト。


人々の生活安全に欠かせないポーションを薬師ギルドで補っているのだ!





「簡単にいいますと精製水の‘作成’・薬草の‘抽出’・両者の‘合成’の3工程に魔力が必要になります。」


「それら各工程の力の入れようによって、等級の違うポーションとなります。」



製作現場を案内しながらスタッフが説明してくれる。




「尤も、並みと上級では使われる薬草・素材という原料から全く違います。」



「良い素材と強い魔力があれば等級の高いポーションを作れる、でよいの?」


説明同様、単純に思った疑問を訊いてみる。




「強いだけではありません、一定により均一に魔力を‘練り込まない’と上級にはなりません!」


工程自体でも仕上がりに差が出てしまう。

製造では当然の事実だね!

同じ物でも上達者が造れば‘格段に’良い物が出来上がる。



「こだわる薬師などは精製水の‘原水’から高い魔力で造りだします!


通常の精製水は‘普通の水’を魔力で‘精製水’へと作り変えたモノのなのです。

抽出も同様ですね♪」




「は〜。

その辺りは‘職人’ならではですね!」


スタッフに同意する。






「どうですか?

生成の体験をしてみませんか?」


「魔法を使われるとバース殿からお聞きしました。」



また口走りやがったな、あのギルマスめ!

まぁ、折角だ。

ポーションが造れれば、活動が拡がる♪




誘われるまま作業台の片隅に。


「体験ですので、より分りやすい‘合成’をやってみましょう」



「右に精製水、左に抽出液、魔力を込めながら中央の容器にゆっくり注いで下さい。」


「次に、注いだ原料に深くゆっくり練り混ぜる様に魔力を注いで下さい。

魔力が十分に注がれると‘光’を放ち完成します!」


用意されたポーション原料の説明をしてくれる。



「魔力が足りないと光らず失敗、魔力の練り混ぜが弱いと並になります。

通常は低級ポーションが出来上がりますよ。」


低級の廉価が並ってコトかな?





よし、やってみよう!


両手に一つずつ原料を持つ。


よし

この水は富士の山から湧き出した深く澄んだ‘湧水’だ!

この抽出液はココア・純度の高いしっかり精製された高級‘純ココア’だ!


両手の原料に‘魔力’を込める。

うっすらと光を放つ。



ココアの粉にお湯を入れる様にゆっくり少量ずつ弾かない様に混ぜる!


光がハッキリと確認出来る♪



繋いで今度はココアを練り上げる様に、深く・しっかり・ねっとりと〜捏ねていく!




‘ボワッ!’



‘強く’光が上がり、深くキレイな色の着いた液体が出来た!!!


どうやらポーションになった様だね♪




「な、なっ!!?」


ガイドの職員さんが驚きでポーションを見つめる!




「こ、これは…………中級レベルでは!???」



「え!?」


俺も覗き込む。



確かにキレイだが‘深み’がある。

低級はもっと‘透明度’が高い!




「えーと?

この原料だと低級ポーションか並級になるんじゃないんですか?」


確認をとってみる。




「そうです

‘通常では’低級ポーションです。」


「これは、実に・しっかり・上手く・強く魔力を‘練り込めた’というコトです!」



興奮気味で解説してくれる。

手には俺が造ったポーションを持ったままだ。




「か、鑑定してみましょう!」


持って行ってしまった…………。






鑑定はやはりの‘中級’だった。


‘魔力’を膨大に練り込んだ‘強化’タイプとのコト。

通常は素材の力に‘頼る’タイプのポーションが生成されている。


素材の力を‘魔力’によって‘最大限’に引き出し、強い魔力を含んだポーションを‘強化ポーション’というらしい。



同性能のポーション効果を‘少量’で賄えるのだ!


この世界にはゲームの様な‘アイテムバッグ’等といった便利グッズはない。

荷物の‘体積’は重要な案件である!


特に直接戦闘を行なう戦闘員には〜余計な装備は生死に関わる。

動きが‘阻害’されるから!


従って。

ポーションや携帯食には‘強化’タイプといった‘濃縮’状のタイプが造られたそうだ。


今回俺が造ってしまったポーションも‘強化’タイプに当たるそうだ。

魔力だけではなく、ギルドで扱っている素材が‘良質’だったという理由もある。





「どうです、薬師になりませんか?」



愛想笑いでお断りしといた。









通常は、一度の生成で6本分のポーションを作れる。

俺の作ってしまった強化ポーションは8本分に相当するとのコト。



2本を持ち帰えらせてもらった。


残りは買い取ってくれた。

携行性の高さから、変わった職種の人々に需要があるとのコト。

俺のは低級の原料での生成だったから‘濃縮率’は殆んどないんだケドね。



まあ、儲かったとしておこう。

薬師ギルドの方でも喜んでいたしね!







結局‘薬師’ギルドにも‘職業’ギルドにも登録するコトになってしまった。





グレイの作ったポーションは高魔力所以の産物。

精製水・抽出液の合成前から魔力を練り込んでいましたよね!

そして‘オリジナル魔法’の使い手‘特有’のイメージ創作から、深く濃く魔力が入ったのでした。


純ココアは練るコトで油分が滑らかなペースト状になります。

じっくり根気よく練るコトが大事なのです♪




さて。

これで大体条件が揃いました!

頭の中では‘簡単に’辺境伯と好意にしていましたが、やはりそれなりの行程は必要ですよね!


という訳で。

ここ数話の事柄は、一冒険者が辺境伯と知り合う‘接点’を創る行程ってコトでした♪





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