物欲と食欲
次の日。
俺は‘薬師ギルド’へと出掛けた。
目的は〜コーヒー抽出用の‘器具’を入手する為だ。
やはりガラス製のポットには思い出と馴染みがある。
手に入る可能性があるのなら、チャレンジしてみないとね!
バースさんに訊いたトコロ‘耐熱ガラス’は薬師の領分でギルドを通さないと入手出来ないとのコト。
これ幸いと、バースさんに‘口添え’を頼んでおいたのだ♪
‘ギルマス’の口添えの効果は抜群で、薬草加工用の器具を沢山見せてもらえた!
その中から、直ぐに使いたい‘ガラス製’ポットを数個チョイス。
そして。
俺の本命の‘サイフォン’用のガラス器具を特注する!
意外と思う人も多いが、ガラスポットを始め‘サイフォン’等の器具は〜‘化学実験’用の器具が原点なのだ。(←違ってたらゴメン)
一時期、ハ○オのサイフォンでコーヒーを淹れて楽しんでいたのだよ♪
突貫のサイフォン・システムを組んで、水を入れ火にかける。
熱湯となった水が吸い上げられ、火を外すコトで熱湯が下部に戻ってゆく動きを見せる。
歓声と共に、技術陣のテンションが揚がる!
直ぐに地球産に近い‘馴染みの’サイフォン・システムがデザインされた。
興にノッた薬師側の職員に、序でとばかりに‘ドリッパー’も発注。
普段は‘三穴’タイプを使用していたが、一時期流行った‘円錐形状’を思い出たのだ。
どの道コチラでは‘濾過フィルター’も自作だ。
円錐状ドリッパーの方が作製しやすいのだよ!
(←実際造るのは職人さん)
‘蒸留’の器具も存在していた!
今は使う予定はないが、いろいろと楽しめそうで有意義な来訪であった♪
薬師ギルドの後は‘冒険者’のギルドへ向かう。
‘口添え’の礼と‘魔物’の状況を確認する為だ。
余り深入りしたくはないが〜冒険者という‘本業’である以上、現状把握はしておかないといけない。
命の左右に直結するからね!
今回も依頼板を確認していく。
‘背後霊’は現れなかった♪
受付けで‘言伝’を頼んでおく。
内容は‘感謝の礼’だけだ。
ギルマスが謝罪に訪れたなどと簡単に言うワケもいかんから。
その後は閲覧室で調べ物。
魔物の分布と採れる薬草だね!
俺は冒険者なのだから。
暫くすると声がかかる。
「おう、‘昼飯’に行くぞ!」
ギルマスだった。。。。
案内された食事処は高級というコトはなく‘個室’を備えた日常使いの出来るレベルのトコだった。
「遠慮せずに食えよ!」
言伝は水臭いとも言う。
あなたは‘ギルマス’で、俺はただの冒険者ですよ。
「で。 何調べてたんだ?」
閲覧室の利用が気になったみたいだ。
「フツーに魔物や薬草の分布です。 冒険者には必要な知識ですよ?」
「冒険者なら直接行って、端から魔物を狩って来いよ♪」
俺の応えに笑いながら毒舌をカマす。
「この後はどうするんだ?」
やはり俺の行動が気になる様だ。
「市場ですね。 いろいろ探してみたくなりまして。」
「オマエは冒険者じゃないのか?」
応えが意外だったのか、ツッコミ気味の返しがきた♪
「ココには着いたばかりですよ。
‘コフィ’を見つけた以上、他にも何かあるかもしれません!」
「先ずは‘バニラ’です!」
地球での食べ物が懐かしくなっていた。
甘味も然り。
「なんだ‘バニラ’って?」
コフィで味を占めたのか、俺の扱うモノに興味がある様だ。
「バニラとは調味料の様な香辛料です。」
「主に‘お菓子’に使います。
後は‘香り付け’として料理に、少数ですが石鹸や香水とかにも使われると思っています。」
俺の持ち合わせている知識を可能性を求め説明する。
「俺は現物しか知らないので、直接探すしか特定しようがないんです!」
「おいおい。
オマエさんは料理人か薬師か?」
「香水って事なら~薬師ギルドで聞かなかったのか?」
あ……………。
そうだった、お菓子での利用にしか頭になかった!
「ガラス器具の受け取りの時に聞いてみます。」
「バニラを使うと旨くなるのか?」
「ハイ。 今までのコフィと煮出したコフィの差くらいに違いが出ます!」
思わず力説してしまう♪
「そんなにか!!?」
「それは愉しみにしているぞ!
辺境伯はいろいろ新しい物・珍しい物を取り入れている。
コフィもその内に伝わるぞ!」
何故かギルマスも高揚している。
「ああ。
そうだ‘職業ギルド’にも声かけといておく。
食べ物に使うモノなら~詳しい者を紹介してくれるかも知れん。」
食事と共に礼を言っておいた。
今回は‘おごり’であったのだ。
‘緊急時’としての戦力確保の意味もあるのだろう。
有り難く頂いておいた。
市場の方は空振りだった。
まあ、そう上手くは行かない。
やはりコーヒーにはガラス製のポットが好みです♪
‘耐熱ガラス’や薬師ギルドでの抽出器具の話から‘サイフォン’式の器具も欲しくなったのでした。
バニラといえば‘アイスクリーム’です♪
卵やミルクが食材としてあった世界だったので、コーヒーの発見からアイスを求めてしまいました。
工程自体は簡単なのですよ!
クッキーやプリンも手作り出来ますね♪




