冒険者ギルド
目の覚めたシフォンからタップリ説教を喰らった俺は、気分転換もかね冒険者ギルドへ出向いた。
依頼を受けるワケではなく、様子見で‘どんな’依頼があるかを確認する為である。
魔物の増加は気になるしね!
やはりというか。
ゴブリン・コボルト・フォレストウルフの討伐依頼が多くある。
護衛依頼は‘高ランク’・‘多人数’とかの希望条件付きが多く、追加条件の加筆されている依頼書も見られた。
「現在、ソロの護衛依頼はありませんよ!」
後ろからギルド職員に話掛けられた。
「いや。 情報収集に来ただけだよ。
〜魔物が増えているって聞いてね!」
「え。 そうだったのですね、失礼しました。
初めて見る方でしたので〜声をかけさせて頂きました。」
この職員は素直に謝る???
「冒険者ですよね?
良かったら討伐依頼を受けてもらえませんか?
おっしゃるとおり、魔物の目撃&遭遇情報が増えているんです。」
「いや。 昨日この街に着いたトコでね!
装備のメンテや補充、宿の検索なんかをしたいんだ。」
「一通り済んだら来るよ。」
当たり障りのない返答をしておく。
「そうですか、残念です。
早めの受注を期待しております!」
そう言ってギルド職員は離れて行った。
なんだろう、向こうも‘探り’か?
着いたばかりの冒険者は買取りとか頼むからな。
弱っちくみえたのかね?
でも。
厳つい冒険者に絡まれるといったテンプレは起きない様だ。
ギルドを出て街を歩く。
さっきのギルド職員に宿のオススメ聞いとくんだったかな?
呟きながら良さげな宿はないか周りを見渡し、当たりをつけるべく街をブラつく。
‘商会’は止めとくかなー。
‘跡’は…………付けられていないみたいだ。
ケド、念の為。
朝も感じたが久々の街歩きだね!
「失礼します。
ギルドマスター、少しよろしいでしようか?」
「どうした、珍しいな?」
「いえ。
先程、ちょっと気になる冒険者が居りまして。」
女性職員がギルドマスターの執務室を訪れた。
「ほう、話を聞こう。」
「ハイ。
‘護衛’依頼書を眺め何か確認している‘一人’の冒険者がいたので声を掛けました。
すると、魔物の‘増加’を気にしているとの応えでした。
‘荒野の轟’も昨日コボルトの‘群れ’に襲われたとのコト。」
「‘茶髪’の冒険者が助力に入ったそうです。」
「そうか。
轟と云えど、護衛では群れの相手は無理だったろう。
‘凄腕’というコトか♪
〜このタイミングで有り難いな!」
「で。
そいつは?」
「帰られました。 何やら警戒している感じです。
なので、後を付けるのも止めておきました。」
「昨晩の宿の方を当たっています。」
「ふむ。 それで妥協するしかないな!」
「すまんが、魔物の動きに警戒を強めてくれ。 強い魔物が‘控えて’いるかもしれん。」
『ダリルでは危なかったらしいしな!』
「ただいま。」
宿の部屋に帰ってきた。
一応、中の気配は確認してから声をかける。
‘ただいま’という言い回しは珍しいとのコト。
‘合言葉’がわりだ♪
「どうでしたか、久し振りの‘ギルド’は?」
手土産を受け取っているのに〜何故にギルド?
「何?
ギルドで諜報にでも来たの?」
「馬車で夫婦の旅人〜男は‘茶髪’の冒険者を探している様子でした。
あれではコチラに気付かれますよ!」
怖えな、俺の奥さん…………。
「いや。
魔物の増加が気になっててね、ギルドで依頼書見てたら声掛けられたんだ~職員に。」
「んだからね~‘探り’入れてきたのかなって感じた。
‘足音’しなかったし♪」
ジト目で俺を見る。
うん、かわええ♪
「なら、大丈夫ですね。。。」
あ、溜息。
「それでは、明日はどうされます?」
「ん、そだね。
宿をどおするかだね、ココは馬車を預かってくれる宿が殆んどだから!」
このままこの宿でも良い。
「では、もっと小振りの宿にしましょう。 家族経営で広い部屋がベストです!
事の‘目処’が立つまでコチラに留まるのでしょうから。」
よく解ってらっしゃる♪
あ。
‘商会’行きたい!
ダン君達との模擬戦で、グレイ(リュウ)自身も能力が高くなっています。
辺境伯直轄地に入ってもグレイは警戒を解いておりません。
シフォン(シオン)は通常営業です。




