実習
次の日。
朝9時・南門前に集合だ。
俺とクリスは8時半に着く様に待ち合わせる。
俺達が着くよりも先にダン君達は来ていた。
早いね♪
「おはよう。」
声をかけるとトリス君以外が振り向いた。
「おはようございます!」
やはり3人だ………。
「すみません、朝弱いんですよコイツ。」
俺に近かったカート君がフォローを入れた。
「お、おはようございます…………。」
ふら〜と立ち上がる。
顔が白い。
こりゃあ、俺と同じだな〜!
地球の時の自分を思い出し、ニヤける。
全員揃ったので門をくぐる。
邪魔にならない所でミーティングを行なう。
「えー、今日は山歩きを行ないます。
君達も敵の拠点や移動の際など、山へ入る状況がありますから。
山中は平地と違い体力の消費が多く〜転倒や枝などでの不測のケガの確率が増えます。
魔物だけでなく、獣も居ますね!
そして。
サポート隊だけでなく〜仲間とも離れるコトが起こらないと言えません。
これから少し時間をとります。
仲間と相談し、荷物の配分を再考してみて下さい。
もちろんそのままでもオッケーです。」
授業としては初めての山中なので~長めの説明を行なう。
持ち物確認の説明は敢えてしない。
「では出発します。
山へ入る時には状況に応じた隊列をとる様に。
この時、コチラから指示は出しません。」
ヒントを追加し歩き始める。
1時間程街道を歩き小休憩をとる。
「小休憩の後、山へと入る。
各自準備と平行しろ! 」
「クリス、アイリスと行動してくれ。」
「了解だ。 アイリス、行くぞ。」
トイレに行かせた。
ココから先は戦場区域だから。
山行を始める。
さり気なく後ろの確認を〜ダン・トリス・アイリス・カートの順、結構♪
最後尾にはクリスに付いてもらっている。
もう一度小休憩をとり、今日の目的地に到着。
お決まりの‘オーク集落跡地’だ。
場所の解説後は昼食休憩にする。
片道4時間程の山歩き、それでも若者達は疲れた様だ!
食事の後はミーティング。
主題は山歩きの装備〜!
コレは足りない、アレは少なくても大丈夫そうだ、水は重くとも全員持った方が良い……………等々、実を持った意見交換が挙がっていった。
普段からサポート隊が着くダン君達には新鮮な体験だったみたいだ!
隊列についても熟考していた♪
帰路は2時間ちょい。
余りにも街に近い集落地に驚いていた!
(←軽く迂回して時間を調整した)
※ココから山へ入れば‘集落跡地’への近道となります。〜リュウの解説があった!
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山歩きは2日続けての授業だった。
「今日は昨日の逆回りで歩きたいと思います。」
リュウさんはスゴく丁寧に挨拶をする。
偉ぶる口調でもなく、媚びる様でもなく。
気遣いもある。
僕らのパーティーは男が多い〜アニーさんの変わりにクリスさんをアイリスに付けてくれている。
本当に昨日と同じ道を逆向きに進む。
なのに…………景色がまるで違って見える!
不思議だ。
集落跡地では小休憩だった。
そうだよね、昨日とは逆進だもんね!
「次の休憩は昼食を摂りたいと思っています。
若干のコース変更は構いませんので、自分達で場所を見付けてみて下さい。」
え?
僕達が先に歩いていいの!?
リュウさんはクリスさんの所へ下がった。
足下を注意しながら見続けると〜昨日歩いた道筋が判る様になった♪
僕が先頭なので、前方確認も僕が担当だ。
ルート選択と周囲の確認の両方をするのは思った以上に疲れる。
後ろのトリスにサイドの警戒補助を頼む事にした。
上手い具合に昼頃に休憩地を探し出せた♪
リュウさんからミーティングの指示はなかったが、僕から皆に薦めて気づいた事を相談した。
午後からの歩きは、カートと位置を交換して進んでみた。
街の方向だけは教えてもらい、自分達でルートを選択して歩いた。
最後尾はパーティー全体が見渡せ、警戒に専念出来る。
トリスとほぼ同時にゴブリンの接近を察知出来た!
山中で見晴らしが悪いので、トリスとアイリスを下がらす〜トリスには背後の警戒を頼んだ。
カートと2人でゴブリンを迎え撃つ!
ゴブリンは3体だ。
何度も戦っているはずのゴブリンに時間が掛かる!??
足場と…………‘荷物’だ!
動きに制限が掛かっているのか?
山歩きの‘疲労’もあるみたいだ。。。。
疲れた。
2人とも座り込んだ。
トリスが討伐部位を回収してくれる。
アイリスは周囲の警戒を引き受けてくれた。
周りの木々の枝で擦り傷が出来ていた。
戦闘でのケガは初めてだ!
カートと交代でアイリスに治してもらう。
ポーションでもいいのだが、アイリスの練習に丁度良いんだ♪
速やかに移動する。
他にも魔物が襲ってくるかもしれないから。
少し離れた所で休憩にする事にした。
‘疲れ’で警戒に気をまわせない…………。
その後は魔物に出合う事はなかった。
街道が見えたら嬉しくてたまらなかった♪
街道に出た所で、リュウさんから休憩の指示が出た。
いつものドライフルーツが凄く美味しかった!
街道を街へ向け歩く。
まだ明るい時間だった!?
山中は時間の感覚が狂う様だ。
今日何度目の安堵感だろう?
歩く人々、街の門が見えるとホッとした♪
後半はダン君の目線です。
彼らは‘お膳立て’された状況での訓練しか受けていませんでした。
なので、ただの山歩きがとても新鮮に写りました♪
リュウは何を教えれば良いか判らず、山歩きで誤魔化しているだけなのですが。。。。
時間は地球と殆んど変わらない設定。
魔道具や砂時計を使い2〜3時間おきに鐘を鳴らして時報としています。
地球の様な正確な時計は首都・副都だけにある!??
(未設定です)




