強襲
馬車の御者台にはメイド服の女性が座っていた。
「‘シオン’と申します。
クリス様のお付きをしております。」
「クリス様達は先行して情報確認をなさるそうです。
準備がよろしければお乗り下さい。」
うっわ!
ホンモノのメイドさんだよ!
しかも、‘戦闘型’っぽい♪
どうせなら、この娘とヤリたいよ〜。
暗闇の中、颯爽と馬車をトバす。
スゲぇなメイド!
「どのくらい掛かる?」
馬を休ます為に休憩をとっている。
「後2回程、休憩をとります。」
うーん。
このヒトも危うい言い方するな!
コッチの世界来てから変に性欲出るんだよな…………。
「ダリルに着いたら戦闘になります。
少し仮眠をおとり下さい。」
「警護は?」
「オークくらいなら問題ありません。」
サラッと言い切るよ、このメイド。。。。
周りが明るくなった。
クリスさん達との合流地点に着いた様だ。
「早かったな。シオンもご苦労。」
クリスさんと従者がキャンプを張っている。
2人は食事の準備を、後の2人は仮眠をとっている。
「今、ギルバート達が確認に行っている。
報告を待って対策を考える。」
一組足りない事に不審がる俺にクリスさんが補足してくれた。
「クリスさんは寝たんですか?」
「ん? 心配はいらん。」
「一晩くらいは眠らずとも動ける。〜戦場だぞ!」
あー。
戦人でしたか…………。
俺も現役の頃は無理したなぁ。。。
(←三日間不眠で仕事・幾度もあった……)
おじさんにはもぉむりだよ〜。
あ。
新しく身体もらったんだっけ♪♪♪
なんかテンションが変だ、俺。
朝食が出来たと同時にギルバートさん達が戻って来た。
「お、着いたんだな。」
「シオンさんもお疲れ!」
皆、イイ人だ♪
「で、どおだった?」
クリスさんが訪ねる。
「ああ。
東門は閉鎖〜街南側に拡がっている。
前線はゴブリン、中衛にトロールが混じっている。
100は居ない、後衛はオーガ。
オーガ3のゴブリン7くらいの比率かな?」
「概ね一報通りだな!
それにしては……………進行が遅いな?」
「オーガが後ろだからか!?」
「俺らも同意見だ。
前だったら今頃真っ最中だろう!」
クリスさん達が状況を摺り合わしている。
俺は馬車に積んてあった武器を確認してみる。
槍が結構ある〜軽く投げてみた。
イイ感じだ♪
弓よりも‘破壊力’があります。
‘窮’と共にオーガには主力です!
シオンさんの補足が入った。
ふ〜む。
「クリスさん、ちょっとイイですか?」
「ん?」
「俺がガラに来てから〜いつも魔物に強襲されています。
今度は俺が襲う側をやりたいです!」
「何だと?」
「まさか…………斬り込むのか?」
渋顔で聞き返す。
「いえいえ。
後ろから‘チクチク’と嫌がらせ?」
「ダリルの方々がゴブリン叩くまでの時間稼ぎですよ!
トロールとオーガの波状攻撃がなければ…………防護壁は破られないかと。」
俺自身‘漠然と’横槍攻撃での‘嫌がらせ’を頭の中で巡らす。
「ふ〜む。
どの道コチラは少数だ!
とれる行動は限られている…………。」
「私達はどうサポートすれば良い?」
クリスさん、決断が早いねっ!
「俺は槍を投げますので~槍をパスしてもらいたいです!
本格的にオーガが向かって来たら、直ぐに離れます。
縦に伸ばして数体のみ相手をする。
俺は一人なら振り切れます。
兎に角、囲まれない様に距離をとって動いて下さい!」
「それを繰り返せればベストかと。」
「よし。」
「では………私とマークがリュウのサポート、ギルバートが私達のサポートだ。
ロンとジルとアルが付け。」
「他の者は戦況把握と警戒だ!」
クリスさんの了承が得られた♪
「ここら辺が良いと思います。
左周りで行けばオーガを主に攻撃出来ます!」
マークさんが場所を選んでくれた。
既に‘戦闘’は始まっており、魔物らはダリルに群がっている。
オーガは何か余裕気で気に食わない!
『んー。
何か一撃、デカいのぶつけたいな~。 なんかムカつく。
竜巻なんかイイんだケド…………目立つし。。。』
『横向きなら?
よし。
‘トルネード’で、どおだ????』
考えが纏まった。
「クリスさん! 一発‘デカイの’カマします!」
魔力を練る…………更に強く強く強く魔力を込める。
「いけっ!
‘スパイラル・トルネード’!!!!」
ドワッ!
ゴォオオオォーーーーー!
轟音を響かせ、‘横向きの竜巻’がオーガに向かって突き進む。
照準は2時方向にした。
オーガ部隊を削り、トロールを巻き込んで竜巻は突き刺さった!
「おいっ!」
「うわっ!? 何だ????」
クリスさん達が叫ぶ。
「よし、上手くいった♪
ココからは作戦どおりに進めます!」
俺は槍を数本抱え駆け出す。
何体かのオーガが我に返り、俺の方に振り向く。
「遅いっ!」
槍を思いっきり投げ込む。
「そこっ!」
俺は抱えているだけ槍を投擲する。
「攻撃魔法だと!?」
「先に言えよっ!」
罵声と共にクリスさん達が槍を‘落として’いく。
程よい位置だ、上手いね!
俺はタイムロスなく槍を拾い上げ投げる。
流石、神様のくれた身体♪
狙いを外す事なく〜次々とオーガに刺さっていく。
「一旦下がるぞっ!」
クリスさんの指示を受け、両手剣を抜きながら退却する。
数体のオーガが追ってきた。
某5つの星の騎士宜しく〜‘斬撃’を御見舞いする!!!
片手剣の時に練習しておいたんだ♪
1体が吹っ飛び、後ろのオーガを巻き込む。
別の2体が縦になって迫る。
オーガの動きが‘ゆっくりに’視える♪
腰を落とし下手から剣を振り上げ、先頭のオーガを斬る!
そのまま側をすり抜け〜後方のオーガに対峙する。
‘鎌鼬’!
風魔法をぶつけ、狙いをつけて上から剣を肩筋に打ち込む。
巻き込まれていたオーガが再び迫ってきた。
先程と同じく縦に2体だ。
‘斬撃’を打ち込み〜同様に1体ずつ倒した!
クリスさん達の地点まで逃げてきた。
罵声半分?
歓喜の‘叫び’も半分の、手荒い出迎えを受けたのだった♪
作者待望の‘戦闘型’メイドの登場です!
ロングブーツにタイツ着用、戦闘時はスカート下部を外し‘ショート丈’になります。
太ももには‘タガー’腰に‘両手剣’を装備しています。
防具は‘胸当て’と‘ガントレット’ですね♪




