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爆縮と体温の機知(13)

夕顔

昼顔の花を見ながら

テレビのスポーツを見る

今、ここで

やらねばならないという顔は

故障での無念さ

流行り病での無念さは濃くするが

残念さは薄いような気がした

頑張ってきたことを

自身で残念だとは思えないのだろう

真剣であるが故に

肯定しかできないのかもしれない


自分のこととなれば

残念であると言い切ることができる

数だけあっても無意味の産物であり

真剣であっても

その感情は間延びしていく

一種の安定に入れば

後は作業となり

楽しいが消えているし

書きよどめば

何か気分が騒つくからという理由で

適当とテキトーを

混ぜ合わせたものを出す

所謂、何もしないよりはマシである


明らかにランクの違うものであり

比べるには烏滸がましいことなのだが

工程は同じである為

ハイランクのものと比べてしまう

何が違うのかを探している分はよし

何を比べればいいのか考えている内は

全く以って駄目なのだろう

足りないが足りないのである

夕顔の花のように

遅めに咲くことはあろうが

昼間に咲く花ではありたい

時間は有限とよく云うが

今日は永遠かもしれないとも思う

数ある今日に

一瞬の煌めきが重なる日を

人は夢見るものである






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