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93 魂魄保護ポーションの作成

「さ、リョーマ店に戻るわよ」


おれとイリスは転移でイリスの店に戻った。おれがいつものポーションを作っている間にイリスは冒険者ギルドで足りなくなりそうなポーションをきいてリストを作って戻ってきた。


「リョーマ、下級視力強化ポーション5本と下級身体強化ポーション10本、中級聴力強化ポーション3本追加ね」


「わかった」


おれは素材の入っている魔道具の棚から素材を出して手早くリストのポーションを仕上げた。


「出来たわね。そしたら一緒に冒険者ギルドに行きましょう。リョーマの転移の方が早いわ」


冒険者ギルドに着いたのでイリスとギルドの売店にリストのポーションとさっきおれが作ったいつものポーションを渡してイリスの店に戻ってきた。


「リョーマ、魂魄保護ポーション作りましょうか」


「え?魂魄保護ポーションがいるの?」


「いえ、必要なわけじゃないわ。ただ、魂魄保護ポーションを作れるようになって私は師匠に1人前の薬術師として認められたの。フルーレティに会うための理由づけだとしても、魂魄保護ポーションを作れないといけない気がするわ」


なるほど、たしかに弟子をフルーレティに紹介するにしても基準があって当然だな。イリスが魂魄保護ポーションを作れるようになって1人前と認められたと言うなら、おれも作れるようになっておかないとまずそうだ。


「わかった。気がついてくれてありがとう。教えてくれ」


「ええ、見本を見せるからついてきて」


イリスは作業部屋に入ったのでおれも部屋に入った。


「魂魄保護ポーションの素材は思い出草の茎、前世の木の実、安らぎ草の根、記憶草の葉、虹色サボテンの花よ。工程は、素材の特性を魔力球にそれぞれ取り込んで、今言った素材の順に特性を融合させるのよ。融合の結果魂魄保護特性が出来上がったらその特性粒をポーション瓶の魔力水に溶かせば出来上がり」


え?特性の融合って何?特性を融合させて別の特性を作れるってこと??


「はじめるわよ」


イリスは首にかけていたネックレスを魔法使いの杖に変えて右手に持った。まずは空中に浮かせたポーション瓶に水を浮かせて持ってきてほぼ瓶に満杯にした後、杖から魔力を注いだ。次に右手側の杖の前に杖を使って魔力球を5個同時に作った。その中に棚から飛び出して来た素材が飛び込んで出てきた。飛び込む前には特性粒が見えていたので素材を移動させると同時に魔力特性結合をさせていたんだろう。ピンク、紫、エメラルドグリーン、水色、虹色になった魔力球に対して、順に重ねていった。魔力球を重ねる度に魔力球は小さくなっていき、虹色の魔力球が重なった時には魔力球はウズラの卵位にまで小さくなっていた。そしてそこから特性が抽出されてポーション瓶に落ちるとポーション瓶の魔力水は一瞬虹色になってから透明になった。


「ふうー。こんな感じよ。質問はある?」


「魔力球を重ねることが特性の融合ということ?それと、その時に魔力球が小さくなるのはなぜ?」


「ええ、魔力球を重ねる事で特性の融合が起こるわ。魔力球が小さくなるのは魔力球の魔力が融合のための触媒として機能した後に融合後の特性の中に取り込まれているからよ」


「わかった」


「じゃ、やってみなさい」


おれはイリスの魂魄保護ポーション作成の状況を思い出してよくイメージしながらやってみた。凄く大変だった。だけど、出来た。


「リョーマ、あんたおかしいんじゃないの?なんでこれも1回で成功させるの?」


「はは、なんかイリスの作業をイメージしてやったら出来たよ。イリスの作り方が良かったからだと思うよ」


「そういうことじゃないんだけどね……。魂魄保護ポーションってスキルレベル7相当だからね?ま、いいわ。とりあえず魂魄保護ポーションは作れたんだから弟子の館に戻りましょうか」

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