91 フルーレティの弟子
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ミゲルさんから変身ポーションを受け取っておれは、ミゲルさんを真似して銀髪エルフをイメージしながら変身ポーションを飲んだ。
一瞬周りの景色が歪んだが他は何も感じなかった。どうだろ?上手く変身できたかな?
「うん、リョーマも変身出来たわね。銀髪エルフなら師匠と同じだから問題無いわね」
「そうだな。あと、この変身ポーションの注意点だが効果時間は1時間程だだから1時間経つ前に里を出ないといけない。それとこのポーションは実際には姿は変わっていない、幻覚草の特性でその姿に認識されているだけだから気をつけてくれ」
「わかりました。私も変身出来たようなので早速エルフの里に転移しましょう。私が扉を開けたら直ぐについてきてくださいね」
「わかった」
「では、扉を開けます。セレーサ エルフの里 公衆浴場テルマレス」
おれは研究室の扉を開けて数歩進んだ。すぐにリゲルさんとイリスがついてきたので転移は成功だな。
「着いたな。あ、忘れ物をした。リョーマ君とイリス申し訳無いが1度戻ろう」
そう言ってリゲルさんは扉を開けて外に出た。うん、公衆浴場に用は無いからな。おれとイリスはリゲルさんの後について行って30分程歩いてエルフの里を出た。
「ふうー。エルフの里を出られましたね」
「そうだね。とりあえずここで変身が解けても不味いからもう少し先に進もうか」
おれ達はそのまま10分程先に進んだ。エルフの里の外は森だっので10分程歩いただけでエルフの里はもう全く見えなくなっていた。
「よし、ここら辺でいいな。後はここで変身が切れるのを待とうか」
ミゲルさんは地面が平らな場所に椅子を3脚とテーブルを出した。付けている指輪が異空間収納の魔道具なんだそうだ。おれ達はその椅子に腰をかけた。
「それじゃ、これからのことについて確認だ。僕たちは変身ポーションの効果が切れたら今度は正式にエルフの里に入る。その後は世界樹に向かおうと思うが、そのためには私が弟子を連れて師匠を訪ねてきたという事を全面に出していこうと思う」
ん?たしかに面識がある弟子のミゲルさんがフルーレティを訪ねて来ることはおれがいきなり来ることよりは自然なことだと感じるが何か引っかかるな。
「あの、たしかにその理由は自然なことかとは思うんですが、ミゲルさんがフルーレティさんを訪問することを理由にしないといけない理由があるんですか?」
「ああ、本来世界樹にはエルフの里のエルフでさえ近づくことは出来ないからだ。ただし、師匠の弟子だけは別だ。師匠の弟子には、師匠に弟子を育成したことを報告する義務が有る。そのために世界樹まで行くことが許される。僕はイリスを弟子に取ったことはまだ師匠に報告していなかったからね。イリスを連れて行くということは僕の義務なんだよ。そして、リョーマ君、君は姉弟子から指導を受けていた僕の弟子ということにしよう。そうすれば君を世界樹に連れていくことも問題がない」
「なるほど、そういう理由があるんですね。わかりました」
「あら、リョーマが私の弟弟子になるのね」
「ああ、少しややこしい感じになってしまってイリスには申し訳無いな」
「いえ、問題無いですよ」
「ありがとう。それと、師匠に弟子を紹介するとその弟子は師匠の弟子ということになる。僕もそうして師匠の弟子になったんだ。だから師匠にあった後はイリスとリョーマ君は僕の妹弟子、弟弟子ということになる。だから最終的には立場は変わらないよ」
なるほど、それならおれがフルーレティの居場所に自然にたどり着くことが出来るな。美玲の場所までもう少しだ。




