表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
85/101

85 手土産

本日2回目の投稿です(^^♪

テーブルの上に満杯の大きいコンビニ袋が2つ置かれた。


「師匠、リョーマからよ。どれも本当に美味しいから早速食べて見てください」


「おお、かなりの量だね。これ全部がお菓子かい?というか、これはリゲルの品じゃないね」


「あ、師匠わかりますか?実はリョーマは異世界人なんですよ。地球という世界の日本というお菓子の国出身なんです」


ん?お菓子の国ではないな。


「イリス、日本はお菓子の国ではないよ。お菓子も作っているだけだからね」


「あら、そうだったかしら?まあいいじゃない、美味しいお菓子を作っているんだから。さ、師匠食べてください。あら、でも師匠には少し多いかしら?そしたら私も一緒に食べますよ。ええ、少しずつたくさんの種類を食べた方が楽しいですよね!」


「……リョーマ君、すまないね。イリスは昔からお菓子のことになると頭が少し緩くなってしまうんだよ。ま、普段は優秀だからいいんだけどね。けれどもこんなにまでなるとはよっぽど美味しいお菓子なんだろうね」


リゲルさんはイリスを見て苦笑している。


おれもつられてイリスを見てみると以前と同じように微笑みながらコンビニ袋を凝視している。今にも飛びかかりそうだ……


「ははは……そうみたいですね……。イリスには丁寧にポーション作成を教えてもらっています。おかげで中級魔力ポーションまで作れるようになりました」


「そうかい。なら良かったよ。せっかくだから一緒にリョーマ君の持ってきてくれたお菓子を食べようか。このままこのお菓子をスタッフに渡したりしたらイリスに恨まれそうだし……イリス、おすすめを教えてくれ、みんなで食べようか」


「はいっ!師匠!私のおすすめはこれ全部です!だから全部食べましょうっ!」


そういうとイリスは袋からお菓子を取り出して持ってきた大きな皿にどんどん載せて行った。


「ハハハ……これは止まらなさそうだね」


「そうですね……」


ミゲルさんとおれはお菓子に取り憑かれたイリスを見ながら皿の隅から少しずつお菓子を摘んで食べた。


「うん、本当に美味しいね。それにこの包装はリゲルには無いものだね。たしかにリョーマ君は異世界人のようだ。チキュウのニホンだったかな?」


「はい。先程イリスが言っていた通り私は地球と言う星の日本という国から来ました」


「そうか。異世界人のリョーマ君が何故リゲルに居るのか、何故イリスの弟子になっているのか興味は尽きないが本題をきいておこうか。今回君が僕を訪ねてきたのはどうしてだい?まさか表敬訪問というわけでもないんだろう?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ