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81 教本3のポーション

夕食を食べてイリスの店に転移した。


「じゃ、私は冒険者ギルドに行ってくるわ。ポーション作成よろしくね」


「わかった。行ってらっしゃい」


イリスが出かけたのでおれは作業部屋でポーションを作った。魔法使いの杖を使って手早く言われたポーションは出来上がった。


よし、教本3を読んでみるか。おれは棚から教本3を取り出して作業机で目次を開いた。


教本3で作れるポーションは以下の通りだった。


中級毒消しポーション

中級麻痺治療ポーション

中級石化治療ポーション

中級病気耐性ポーション

中級視力強化ポーション

中級聴力強化ポーション

中級臭覚強化ポーション

中級味覚強化ポーション

中級身体強化ポーション

中級痛み止め


ま、こんな感じか。なんというか教本2で作れるポーションの中級版だな。要は下級の10倍濃度のポーションだな。そして視力強化から身体強化までのポーションは魔力結晶を使って作るのか。じゃ、作ってみるか。とりあえず中級毒消しポーションだな。


教本3のポーションの材料は教本2のポーションの材料と同じだったから鑑定を使わなくてもいいか。おれはもう記憶している毒消し草を10本取り出して作業台の上に置いた。そこからは魔法使いの杖を使ってサッと作り終える。そしてあっという間に教本3のポーションも作り終えた。


イリスはまだ帰ってきてないな。暇だからちょっと実験してみよう。おれは魔法使いの杖を使って作業机の上にポーション瓶を浮かせた。それから部屋の中の水分を感じ取ってからポーション瓶の中に水を凝結させて水で満たした。そのままの流れで中級視力強化ポーションを作ってみた。うん、問題なく作れたな。


ポーション作成には綺麗な水が必要だから、もしも綺麗な水が用意出来ない状況だと素材があってもポーションを作れない。実はそう思って石原さんから水魔法のスキルオーブを受け取ったんだ。まあ、水魔法で作った水ではポーションは作れないとかだったら悲しかったけどね。


カランカラン


イリスが帰ってきたみたいだ。


「リョーマただいまー」


「イリスおかえり」


「冒険者ギルドにポーションを預けてきたわよ。これで明日は師匠とゆっくり会えるわ。リョーマはポーションの作成は終わった?」


「ああ、出来ているよ。作業台の上にあるよ。あと中級視力強化ポーション2本あるけど、1本は水魔法で作った水で作ったやつだよ」


「あら、早速水魔法を活用しているのね。じゃあ品質をみてあげるわ」


イリスは作業台の引き出しからルーペを取り出して2本の視力強化ポーションをみている。


「問題ないわね。水に不純物が混ざっていると沈殿物が出来ちゃったりして品質が下がるの。けどリョーマの作った水は私が準備した水と同程度の品質があるようね。大丈夫そうだわ」


良かった。これで綺麗な水の確保が難しい場面でもポーションが作れるな。


「はい、今日の分の銀貨よ。明日の朝また迎えに来てちょうだい」


「わかった。明日の朝食が食べられるようになったら迎えに来るよ」


「わかったわ。じゃ、また明日ね」


おれはエドアルドの店で魔石を購入して石原さんの部屋へ転移した。

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