表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
78/101

78 アイスアロー

「あ、イリス話は終わったの?」


イリスは窓際の椅子に座った。


「ええ、久しぶりにロラに会ったから少し長話をしちゃったわね。とりあえず手紙は書いてロラに渡しておいたわ。今出しに行ってくれたから近いうちに返事も有ると思うわよ」


「そっか、わかった」


「この宿はどう?」


「清潔感があっていいと思うよ」


「そう、良かったわ。昔はもう少し新しい感じもしたけどそれはどうにもならないわね。けどたしかに清潔感が有るわよね。ロラが水魔法を使えるからその力で綺麗にしているのよ。ここ位の他の宿なんて結構ほこりっぽいからね」


「え?ロラさんって水魔法使えるの?実は今水魔法の練習してたんだ。なんとか水球を作ってみたんだけど、試行錯誤でなんとか出来た感じだったからちゃんとした水魔法の使い方を教えてもらいたいな」


「あら、それなら言ってあげるわ」


「助かるよ。せっかくの魔法スキルだからやっぱり自衛位には使えるようになりたいしね」


「あ、ちょうどロラが帰ってきたみたいよ」


窓際に座っていたイリスからロラさんが帰ってくる姿がみえたようだ。


「じゃ、下に行きましょうか」


おれとイリスは宿の下におりて入口の前でロラさんの帰りを迎えた。


「ロラ、おかえりなさい。手紙を出しに行ってくれてありがとう」


「いいのよ、イリスちゃん。ついでだったからね。リョーマさん部屋はどうだった?何か必要なものはある?」


「いい部屋でした。清潔感が凄く良いです」


「そう言われると嬉しいわ。私が念入りに掃除をしているからね」


「そうそう、ロラ。実はリョーマも水魔法のスキルを持っているの。それでロラが水魔法で部屋を綺麗にしているって言ったら水魔法を教えて欲しいって言うから少し教えてあげて欲しいんだけどどうかしら?」


「え?リョーマさん水魔法のスキル持っているんですか?私が教えるのはいいですけど、教えられることなんてほとんどないけどいいですか?」


「はい、私は水魔法の練習をはじめたばかりなので基本的な事を教えてもらえるとたすかります」


「あー、それなら私でもなんとか教えることが出来そうですね。わかりました。では基本をお教えしますんで裏庭に行きましょう」


早速教えてくれるのか、有難いな。


「ありがとうございます」


「じゃ、私は部屋に戻っているわ。リョーマ、少しだけ部屋に付き合って。ロラ、すぐにリョーマも行くから少しだけ待ってて」


「ええ、わかったわ。リョーマさん私はここでまってますね」


「はい、すぐに戻ってきます」


おれとイリスは一旦部屋に戻って、部屋の扉からイリスをイリスの店に送ってすぐに戻って来てロラさんに声をかけた。


「ロラさんお願いします」


おれはロラさんから宿の裏庭で水魔法の基本を教えてもらった。そして、1時間程で水魔法のスキルレベル3程度の実力を身につけた。水魔法の基本は魔力で水を発現させることだった。その方法は各人がイメージしやすい方法で良く、おれはさっき水球を作っていたから基本に関しては問題が無かった。自衛手段のために水魔法を利用するために有効な手段の1つは詠唱だった。詠唱は水の状態、作用して行く方向、特性、魔力の規模をそれぞれ設定する行為だった。


「水よ敵に氷の矢となり突き刺され!アイスアロー」


おれは左手をおれが敵だと想定した10m先の地面に向けて詠唱をした。左手の前に水球が現れ、すぐに1つの先が尖った矢になり10m先の地面に突き刺さった。

ふう、とりあえず出来たな。


「リョーマさん、出来ましたね。もう私が教えることは無いですね。あとは詠唱を工夫したりしてみてください」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ