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77 水魔法

おれは借りた部屋に入った。部屋にはシングルのベッドが2つとテーブルに椅子が2つ、大きめの桶と布、あとは特に何も無いかな。この桶に水を入れて布で身体を拭くんだろうな。部屋にはほこりっぽさは無いし清潔な感じがある。この桶が清潔な風呂だとすると、普段泊まっている田舎のビジネスホテルだと素泊まり1泊4千円位の部屋かな。トイレ無いしな。4千円だとリゲルだと銀貨4枚分位だね。あとできいてみよう。


とりあえず上着を脱いでベッドに寝転がる。美玲は大丈夫かな?心配だ。何もしていないと心配が胸に広がってくるな。何かしよう。


そうだ、水魔法のスキルを身につけたんだから練習してみよう。あの桶に水を出したらいいか。


……、って水魔法ってどうやって使うんだ?あれか、魔法の呪文とか魔法陣が必要なのかな?いや、前に石原さんは空に手をかざして雷を落としてたから絶対に必要だというわけじゃないかな。


とりあえず桶の上で底に向けて手をかざした。


「水よ出ろ」


シーン


出ないな。うーん、あ、そうか、魔法なんだから魔力を使わないといけないか。中級ポーションを作るのに水のイメージの魔力球を作ったな。魔力球を作って、魔力球が実際に水に変わるように練習してみようかな。


おれは左手に魔力球をつくった。それから魔力球に意識を集中して水に変われと念じる。が、水にならないな。あ、じゃあ大気中の水分を集める感じか?やってみよう。


おれは大気中にある水分に意識を向けた。すると、水分の存在を感じられる。これだな。この感じだと、魔力球を水の球に変えるよりも水分を集めて水球を作る方が良さそうだ。おれは左手の魔力球を解除して

更に大気中の水分に意識を向けた。うん、どうもおれの魔力の影響下にある範囲の水分を集められるようだ。水分を集めていくと小さい水滴が手の平の上10cm位の場所に出来た。やった!


よし次はこの水滴を大きくしよう!おれは大気中の水分をどんどんこの水滴に集めていって水風船位の大きさにした。もう少し大きくできるかな。更に水分を集めていってバレーボール位の大きさになったので桶に水球を放り込んだ。とりあえず出来たな。まあ正しい方法かどうかわからないからこれも情報収集だな。今のままではとても自衛には使えなさそうだ。


と、そんなことを考えているとイリスが部屋に入ってきた。


「リョーマおまたせー。あらー、この部屋は前に私が泊まっていた時と変わらないわね、懐かしいわー」

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