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75 マンザーナ冒険者ギルドへ転移

「あ、また着替えないとだな。イリスも旅して来たと見えるような服装にしといた方がいいんじゃない?」


「あ、そうね。着替えてくるわ」


おれは作業部屋、イリスは二階に行って着替えて準備は整った。


「よし、これで準備は出来たね。ここの玄関から行こうか」


「ええ、いいわよ」


「えーと、場所の名前はアヤ山地の神域薬術研究所だったよね。あ、ちなみに門番とか居たりするかな?居るんなら一旦近くの無難な建物に転移してから向かった方がいいよね?」


「たしかにそうね。多分門番は居るわ。なら近くの冒険者ギルドに転移しましょう。アヤ山地は自然資源の宝庫だから当然冒険者ギルドも有るわ。冒険者ギルドの名前はマンザーナ冒険者ギルドよ」


「わかった。じゃ、行こうか」


「ええ」


「リゲル アヤ山地 マンザーナ冒険者ギルド」


おれはそう声に出してイリスの店の扉を開いた。そして、次の瞬間おれはマンザーナ冒険者ギルドの扉を開けてギルドの中に3歩程進んだ。直後イリスも入ってきたことがわかった。そのまま進みながらイリスに並んで話し合った。


「ふうー、来れるとはわかっていても扉を抜けて全く違う景色が見えるのは不思議な感覚だわ」


「まあすぐに慣れるよ」


「そうね、リョーマはいつもこうやって私の店に来てるんだもんね。じゃあ怪しまれないように依頼の掲示板でも見に行きましょうか」


「そうだね」


おれ達は右手に見える受付カウンターの反対に貼られている依頼の掲示板に向かって歩いた。


「結構採取の依頼が残っているわね。昔は私もここで採取したり色々してたから懐かしいわ」


「え?イリスは冒険者もしていたの?」


「ええ、そういう時期もあったわ。一応今でも冒険者登録は有効なのよ。まあ、ただポーション作成の練習用の素材を調達するついでに魔物の討伐とかしてただけよ」


え?イリスって魔物の討伐出来ちゃう位戦えるの?いや、そりゃ戦えるか。スキルオーブが有れば戦いに使えるスキルも獲得出来るんだからな。それに魔法使いの杖を使って魔法を使っているのは想像出来るな。


「そうだったんだねー。じゃあここから神域薬術研究所までは迷わず行けそうだね」


「ええ、任せなさい!とは言っても別に神域薬術研究所は森の中にあるわけじゃないから大した道のりじゃないわよ。街の中に有るしここから歩いて行けるわ」


「あ、そうか。神域とか名称についているからてっきり山の中に有るのかと勘違いしてた。考えたら森の中に研究所を作っても不便なだけであまりメリットないか」


「そうね。まあ、もし森に入り込むことがあっても私がいたらなんとかなるってことよ。じゃ、掲示板も見たからここからでましょうか」


「うん、案内よろしく!」





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