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71 冒険者登録

おれ達はイリスの店を出て左に通りを進んでいく。思えばリゲルに来るようになってから外を出歩くのは初めてだな。石畳の通りの左右には二階建ての店舗が並んでいて通りの人達はにぎやかだ。

美玲が消えてしまう前ならこの通りの店を見てまわってりして楽しめたんだろうな。そう思いながら通りを歩いた。

しばらく歩くと大きな建物が見えてきた。このあたりは二階建ての建物ばかりだから大きな建物は目立つな。大きさ的には5階建てのマンション位かな。


「リョーマ、あれが冒険者ギルドよ」


「おー、あの大きい建物か。目立つね」


「そうね。このあたりではかなり大きな建物よ。トロンハの街の冒険者ギルド本部だからね。この街は東西南北に大きな街道が伸びているから街の東西南北の門のすぐ近くには街の冒険者ギルド支部が有るけど支部はそんなに大きいわけじゃないしね」


そう話していると冒険者ギルドの正面に到着した。


「ついたわ。じゃ、登録カウンターに行きましょうか」


おれはイリスについて冒険者ギルドの中に入った。入口から真っ直ぐに進むとカウンターがあって受付になっているようだ。今は人がまばらで受付に列は出来ていないが時間によっては混んでいるんだろう。

イリスはカウンターに向かったのでおれも並んでついて行く。


「いらっしゃいませ、イリス様。本日はどのようなご用件でしたか?」


受付嬢がイリスに声をかけた。


「今日はこっちのリョーマの冒険者登録をお願いしたいの。ちょっと急いでいるから簡単にお願い出来るかしたら?細かいことは私から教えておくわ」


「承知致しました。リョーマ様、私は受付のウーナと申します。よろしくお願い致します。ではこちらの用紙に記入をお願いします」


おれは紙を受け取ってリゲルの文字で名前を書いた。あとは、年齢とスキルか。さっと書いて受付嬢に渡した。


「はい、ありがとうございます。お名前はリョーマ カミキ様ですね。スキルは水魔法とポーション作成と魔力操作ですか。水魔法が使えるならば攻撃魔法も使えますね。問題ありません。では登録させて頂きます」


問題無いみたいで良かった。


「では次にこちらのカードに血を1滴頂けますか?」


ウーナさんが銀色のカードと針を渡してきた。この針で血を出せってことね。でもこれちゃんと消毒とかしてるのかな?そんなことを心配して固まっているとイリスがおれの手を取って指に針を突き刺した。


「い、痛い……」


「とっととしなさいよ。別に汚れている針じゃないし、針くらいの傷なんてすぐに治るでしょ」


「そうだよね……ありがとう」


おれは指から出た血をカードに垂らした。そのカードをウーナさんは受け取って受付の読み取り機のようなものに通した。


「はい、ありがとうございます。これでリョーマ様は冒険者ギルドへ登録されました。そのカードが登録証になりますので無くさないでくださいね。クエストを受けられる時と終了報告の際に提出してください」


「わかりました」


「それと、イリス様のご紹介と魔法スキルがありましたのでランクはCランクとなっております。詳しくはこちらの冊子に書いてありますので後ほどご確認ください。何かご質問はございますか?」


「いえ、大丈夫です。ありがとうございました」


「ウーナ、急かしてごめんね。ありがとう」


「いえ、またおこしくださいませ」

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