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「ではお持ちします。ソファにかけてお待ちください」


そう言って石原さんは部屋の棚から小箱を1つ持ってソファの対面に座った。


「はい、こちらが水魔法のスキルオーブです。どうぞ」


おれは石原さんから水魔法のスキルオーブを受け取った。魔法のスキルオーブは青いようだ。


「ありがとうございます。やり方は鑑定のスキルオーブの時と同じですか?」


「はい、同じです。魔力を込めてもらえばいいですよ」


おれは受け取ったスキルオーブを持ち上げて魔力を流した。スキルオーブは青い光に変わっておれの胸に飛び込んだ。


「問題なくスキルを獲得出来たようですね」


「はい、これで自衛もある程度出来るようになりそうです」


「あとはリゲルで身分証明証は持っていた方がいいですよ。冒険者ギルドの登録証ならリゲルの全土で有効なのでおすすめです」


「わかりました。冒険者登録はしておきます。ではこれからも問題なければ魔石を持ってきますのでよろしくお願いします」


「はい、お待ちしてますね。奥様が早く見つかるように祈っております」


「ありがとうございます。では行ってきます」


おれは石原さんの部屋からイリスの店に移動した。



カランカラン


「リョーマ来たわね」


「うん、イリスよろしくね。それと石原さんに転移の規制を緩和してしてもらえたからイリスも一緒に転移出来るようになった。だからもし良ければ一緒にイリスの師匠のとこに行きたいんだけどいいかな?」


「ええ、そういうことならもちろんいいわよ」


イリスにもおれの妻が消えてしまってリゲルに居ることがわかったことを伝えている。地球での仕事をしばらく休んで美玲を探すからリゲルでのサポートをお願いしていたのだ。


「ありがとう。それと、石原さんからリゲルでの身分証明に冒険者ギルドでの登録証がいいと教えてもらったから登録してこようと思うんだけど、場所か正式な名称を教えて欲しいんだけどいいかな?」


「ええ、良いわよ。冒険者ギルドなら私が連れて行ってあげるわ。前のコカトリスの事件の時は恩を売っているから話もスムーズだと思うわよ」


あー、あの時の話か。割と最近なのに結構前のことのように感じるな。


「有難いよ。よろしく頼むよ」


「ええ、それじゃあ早速行きましょうか。店は閉めときましょ」


「いいの?」


「あー、全然問題ないわ。リョーマも知っているでしょ、この時間はほとんどお客さんは来ないからね。それに冒険者ギルドもこの時間はすいているからね」


あー、たしかにそうだな。おれがイリスの店にいる間に来た客は1人しかいないもんな。


「じゃ、とりあえずここらへんで薬術師が旅をする時に着るような服は準備しているからそれに着替えなさい」


イリスにはリゲルで活動するのに普通の服を用意してもらっていた。やはり場所や人に合わせた身なりでいることは円滑に活動するためには必要だ。


おれは作業部屋でイリスに準備してもらった服に着替えた。うん、なんだか異世界ファンタジーの魔法使いと現代ファッションが融合したような服装だな。なんと言うか、かっこいい。かっこいいけど日本でこの服を着る勇気は無いな。


「着替えたかしら?冒険者ギルドは歩いてもそんなに時間はかからないから歩いて行きましょう」


「うん、よろしくお願いします!」

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