7 入会手続き
入会手続きはこうだった。
「入会にあたり、神木さんに登録証をお渡しします。登録証は別の世界に移動する際に使用することになりますので、通常身体から離れにくい装飾品の形にして有ります。指輪型、ピアス型、ブレスレット型等が有りますがどうしますか?」
登録証と聞いて思い浮かぶのはカードだけど、装飾品とは。確かに無くさなさそうでいいな。けどおれみたいなオッサンだとピアス型は無いだろうし、指輪型一択かな?いや、家には妻が居るし疑われても嫌だからブレスレット型が安全か?
「バングルみたいな形なのがあると有難いんですが、ありますか?」
「はい、有りますよ。お持ちしますね。」
彼女は部屋の棚から箱を1つ持ってきた。
「これがバングル型の登録証になります。箱を開けて見てください。」
箱を開けると、丸みを帯びたツルッとした銀色のバングルが出てきた。うん。これならオッサンがつけていても違和感無いし少しカッコイイかもしれない。
「良いですね。これならつけられそうです。」
「そうですか。では神木さんの登録証はそれにしましょう。問題無ければ、そのブレスレットに血を1滴つけてください。それでブレスレットは神木さん専用の登録証となります。これを指先に当てて上のボタンを押してください。」
彼女は、リップクリームようなものを渡してきた。これを指先に押し当ててボタンを押すと針が出てきて1滴分の血を出せるようだ。
彼女の言う通り操作して血を出してバングルに擦り付けた。すると、バングルが一瞬青く光った。
「はい。これで登録の手続きは完了です。この登録証を身に付けていると、この部屋の出入りも可能となります。無くさないように気をつけてくださいね。」
なるほど。だからさっきおれはドアを開けられなかったのか。
「わかりました。」
「では、次は報酬についてお伝えします。」




