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50 緊急転移機能

「あれ?」


おれは気がつくとソファーに仰向けに寝ていた。ここは……。石原さんの部屋?


「神木さん気がつきましたか?」


あ、石原さんの声がきこえた。おれは寝たまま声の方をみる。石原さんか近寄って来ていた。おれは意識を覚醒させながらソファーから上半身を起きあがらせた。


「はい。私は気を失ってたんですね。」


「そうですね。身体には問題は無さそうだったのでそこに寝ていてもらいました。」


「あの、たしかイリスの店で気を失ったと思うんですが?」


「はい、神木さんはイリスさんのお店で気を失ってここに飛んできたんです。実は登録証には使用者が不自然に意識を失うとここに転移させる機能を付与してあります。なので、リゲルで思わぬハプニングが起こった際にも最悪の状況は避けられるようになっているんです。」


「あ、そうなんですね。いえ、ご迷惑をおかけしました。」


「いえ、これも才能開花サービスのサポートに入りますので。一応イリスさんには私から神木さんがこちらに転移してきたことをお伝えして有ります。」


「そうでしたか。重ねてありがとうございます。」


「イリスさんに状況をたずねたところ、神木さんがあまりにもトントン拍子にポーション作成スキルを成長させていくのでちょっとしたイタズラのつもりで頑張らせ過ぎてしまったと反省の弁を述べて居ましたよ。私からはあまり無理はさせないようにお伝えしておきました。」


そう言って石原さんは微笑んでいた。ありゃ、石原さんとイリスのパワーバランスは石原さん優位のようだな。


「そうでしたか。たしかに最後の中級魔力ポーションの連続作成はキツかったです。」


おれもそう言って笑った。


「イリスさんは小さい頃はたまにイタズラをしてご両親に怒られたりしてましたからね。そういう性分なのでしょう。神木さんのこと凄く気にしてましたよ。それと明日は奥さんの鑑定した後はポーションで治療するにしてもしないにしても店には来ないで奥さんと一緒にいてあげるようにとも言ってましたよ。イタズラっ子なのに心配性なんですよ。」


石原さんってイリスの小さい時のことを知っているってことは、少なくともイリスと同じ位の年齢なのかな?見た感じは石原さんの方が若く見えるが……。いや、この考えはいけない。今度イリスに会った時に変なアンテナに引っかかっても困るからこの考えは忘れよう。


「わかりました。明日はお休みにしますね。」


「はい。あとイリスさんのお手伝いの報酬は次回お渡しするそうなので受け取ってくださいね。」


あ、それもあるね。イリスありがとう。


「わかりました。では私はそろそろホテルに戻りますね。どうもありがとうございました。」


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