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46 ポーション一式

カランカラン

「いらっしゃいリョーマ、今日もよろしくね。」


イリスの店に入ったらすぐに声をかけられた。


「イリスこんにちは。今日もよろしく。そうだ、今日下級魔力ポーションを5本位買って帰りたいんだけどいいかな?」


「ええ、いいわよ。奥さんの魔力欠乏対策よね。あと、呪いに対応するポーションも必要になるのよね?だから魔力ポーション10本と各種呪いの対策ポーションを一式用意しておいたの。これを持って行って。」


さすがイリス。おれが言う前に一式揃えてくれてたみたいだ。おれはイリスから鞄に入ったポーション一式を受け取った。


「ありがとう!助かるよ!これ料金はいくらかかる?」


「うーん、そうねー。それ全部を買ったら金貨100枚位になるわね。けど、使った分だけでいいわ。使った分もリョーマが作って補充してくれたらいいから実質ただね。」


いや、大変有難いんだがそれはいいのか?というか、おれがまだ作れない薬もたくさん有るだろうに。


「ありがとう。けどおれが作れるポーションはまだまだ少ないから作れるようになるまでつけってことでいいかな?」


「あら、リョーマは律儀なのね。わかったわ、そうしましょうか。」


「助かるよ。その方が今後ポーション作成スキルのレベルを上げるモチベーションなるしね。そろそろレベル2のポーションも全部作ってレベル3になりたいと思っているとこだし今日やってみていいかな?」


「ええ、もちろん良いわよ。レベル3になれば中級の治療ポーションと魔力ポーションが作れるようになるわ。そうしたらリョーマも1人前の薬術師を名乗れるから頑張ってね。」


「わかった。とりあえず、いつものポーションを作るよ。出来たら他のレベル2のポーションにとりかかることにする。」


おれは作業部屋に入って作業台にイリスから受け取った鞄を置いて開いた。使うポーションによっては莫大な借金がまた出来そうだな。どれを使うことになるかわからないけど、ここにあるポーションは必ず作れるようにならないとな。そう思いながら鞄を閉じて作業部屋の端に移動させた。よし、作るか。


今日は下級治療ポーション60本、下級魔力ポーション10本を作ってイリスに渡した。そして、部屋の棚に保管してある素材を鑑定してまだ作成したことの無いポーションを作った。


下級麻痺治療ポーション

下級病気耐性ポーション

下級視力強化ポーション

下級聴力強化ポーション

下級臭覚強化ポーション

下級味覚強化ポーション

下級身体強化ポーション

下級痛み止め


これらは、作ったことは無かったが石化治療ポーションと毒消しポーションの作成とたいした違いがなかったのですんなりと作れた。


「イリス、全部作れたよ。」


「全部ちゃんと出来ているわね。なら次はスキルレベル3のポーションね。」


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