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41 異世界からの呪い?

「石原さん、異世界からの呪いかどうかをたしかめるのに鑑定スキルって使えますか?」


「そうですね。スキルレベルに依りますが出来ますね。」


「実はイリスにも鑑定で呪いかどうか確かめられるかきいてみて、スキルレベルが上がれば出来るといわれました。それで鑑定スキルの教本をイリスが手に入れてくれたところだったんです。その時は地球の誰かに呪われているのかと思っていましたので、まずは呪いをかけられているかどうかを知れればと思ってましたが、今はもし呪いなら異世界の何者かの仕業である可能性が高いことがわかりました。なので、呪いの元が誰なのかまで確かめたいのですがそれも出来ますでしょうか?」


可能性の話ではあるが、もしも異世界のストーカーが居るならばみつけてやめさせなくてはならない。いや、とっちめよう!てか、そんなストーカー体質のやつなら美玲が死ぬまで呪いを繰り返すに違いない。


「そうですね。それもスキルレベルに依りますが鑑定で出来るようになりますね。その教本を見せてもらっていいですか?」


おれは鑑定スキル教本を石原さんに渡した。石原さんは教本を受け取った時に少し驚いたようだったが、教本を開いてパラパラと中を確認した。


「はい。これを読み込めば呪い元を明らかにすることは可能になる程のスキルレベルを得ることが出来ますね。」


おぉー!この教本でそこまでスキルレベルを上げられるみたいだ。


「神木さん、イリスさんは凄く価値の高い教本をご用意してくれたようです。この教本は鑑定スキルをレベル5まで上げられる物です。リゲルの王族図書館レベルでは無いとみることも出来ないと思われますので大事にしてくださいね。」


え!そんな凄いものだったの!?


「そんなに凄い教本だったんですね。」


「はい。教本はどれも通常スキルレベル3までのものしか作られていないようです。スキルレベル3あればそのスキルを使う人間としてはプロとして十分通用するのです。それ以上は個人の試行錯誤と研鑽の度合いが試される領域ですね。なので、その教本を使って鑑定スキルレベル5になった時、神木さんは鑑定師のなかでも相当上位に位置することになるとご自覚してください。」


「わかりました。心してこの教本を読むことにします。」


おれはイリスから物凄いものを与えられたようだ。この教本を読み込んで、おれは鑑定スキルのレベルを上げて美玲の状態を確認する。そしてもしも異世界から美玲に呪いをかけているストーカー野郎がいたら何とかやめさせる。

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