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30 スキルオーブ

「ほら、これをおめーにやるよ。」


え、これって錬金術で使うやつだよな?凄い高いんじゃないか?


「あ、あの。これって高いんじゃないですか?」


「おう。リョーマはこれを知ってたのか?たしかに高いもんなんだけどよ。これは価値がわからないスキルオーブだ。」


価値がわからない?


「どういうことですか?」


「あれだ。鑑定してないってことだ。つまりなんのスキルが宿っているのかわからないんだよ。これは仕入れた品の中に混ざってた物なんだよ。なもんで売り物にならないわけよ。おれが金払って鑑定頼んでもいいんだが、金貨10枚払って鑑定してよ、入ってたスキルが銀貨10枚の価値しかなかったなんてなったら大損だろ?」


たしかにそうだな。スキルオーブの価値がわからないから何とも言えないけど、入ってるスキルで価値はピンキリってことか。


「ま、そういうわけでお前にやるよ。良いのが入ってたらラッキーだろ!」


「そうですね。では有難く貰いますね。」


「おう、今後も魔石買いに来てくれたらいいからよ!またよろしくな!」


「もちろんまた来ますよ!スキルオーブありがとうございます。」


そういっておれはエドアルドの店のドアから石原さんの部屋に転移した。



「神木さんいらっしゃいませ。」


石原さんが挨拶をして魔石を買い取って貰った。


「はい。本日は39万6千円ですね。」


「はい、ありがとうございます。」


なんかいつもより少し少ない気もするけどこんな日もあるか。ま、エドアルドも少し少ない気がしたからおまけにスキルオーブをくれたのかもしれないな。


「石原さん、見てもらいたい物があるんですがいいですか?」


「はい、なんでしょう?」


「これなんですが、道具屋の店主から魔石のおまけとして頂いたんですが、未鑑定のスキルオーブなんだそうです。」


「それは面白いものを貰いましたね。みてもいいですか?」


おれは石原さんにスキルオーブを渡した。


「たしかにこれはスキルオーブですね。色からは補助系のスキルのようですね。私が鑑定で調べてみてもよろしかったですか?」


「石原さんは鑑定も出来るんですね。」


「はい、出来ますよ。結構腕も良いんですよ。」


ニコリと石原さんが微笑んだ。


「では是非お願いします。あ、でも金貨10枚とかかかるとなると支払えないから無理かもです。」


「あー、リゲルだとそれくらいかかりましたよね。でも私は特に鑑定で仕事をしているわけでは無いので無料でいいですよ。私も興味が有りますし。」


「そうですか?凄い助かります。是非よろしくお願いします。」

今朝、平成のうちに30話まで書きたいと思いたちまして何度も更新してしまいました。

ここまで読んでくださっている皆様ありがとうございます。

まだまだ更新していきますので令和でもよろしくお願いしますm(_ _)m

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