表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
28/101

28 下級魔力ポーション

「それじゃ、まずは魔力結晶の魔力を扱う練習をしましょうか。」


イリスはそう言って棚から拳大の菱形の石を持ってきた。


「これが魔力結晶よ。まずは、この魔力結晶に触れて含まれている魔力を感じて。魔力を感じたら自分の魔力で魔力結晶の魔力を押し出すようにして先端から魔力を流し出すの。この時、自分の魔力を結晶から出さないように注意するのよ。あくまでも使うのは魔力結晶の魔力だからね。まあやってみて。」


おれはイリスから魔力結晶を受け取ってとりあえず魔力を流せるかやってみた。が、なかなか魔力が結晶に入っていかない。


「難しいね。」


「あら、最初は魔力結晶の魔力を感じなきゃダメよ。」


あ、そうだった。先に結晶の魔力を感じろって言われてたな。


「ごめん。忘れてた。もう1回やってみる。」


今度は魔力結晶の魔力を感じるところからはじめた。すると魔力結晶の中に物凄い量の魔力が含まれていることを感じた。


「凄い量の魔力が含まれてるね。」


「そう。魔力を感じられたようね。そしたら、自分の魔力を流し込んでみて。」


おれは自分の魔力を流し込もうとするが、弾かれてなかなか入っていかない。


「上手くいかないみたいね。そしたら、結晶の中に自分の魔力を入れる時に魔力が細く鋭くなって刺さっていくイメージでやってみて。」


言われた通りにすると結晶におれの魔力が刺さっていくのを感じた。


「うん、刺さった感じがしたら、刺さった魔力の先端を広げながら結晶の先端に向けて結晶の魔力を押し出すのよ。」


お、魔力の先端を広げて押すとたしかに少し押せた。集中して徐々に押していく。結晶に内包されている魔力の大部分は広げたおれの魔力の隙間からすり抜けていくけど一部はたしかに押せている。先端あたりまで押していくと、結晶の先端から魔力が出たのを感じた。


「そう。そこまでいったらいいわ。次はこの水に結晶の先端を当てて。で、下級治療ポーションと同じようにこの棒が薄い青になったら離して。」


そのとおりに結晶の先端を当てるとあっという間に棒が青くなった。



「うまくいっているわよ。このまま下級魔力ポーションを作っちゃいましょう。次はこの魔力草の切断面に魔力結晶の先端を当てて、更に魔力を押し出すのよ。」


魔力草を受け取って切断面に結晶を当てて更に魔力を押し出す。すると魔力草は薄く青く光った。そしてそのまま維持すると青い特性粒がみえてきた。


「はい。結晶を離して。この瓶に今作った魔力結晶水を入れてあるからここに魔力草を入れて。」


魔力結晶を魔力草から離して瓶の中に治療ポーションの要領で突っ込んだ。


「良いわね。はい、抜いて。で、そこの蓋を閉めて。」


魔力草を瓶から抜くと青い液体が出来ていた。準備していた蓋を締める。


「出来たわね!おめでとう。」


ふぅー。下級魔力ポーションは作るのに疲れたー。


「ありがとう。けど、これは結構しんどいね。」


「まあ、これも慣れよ。何本も作っているうちに慣れてくるから頑張って。と、いうわけであと4本は作ってみようか!」


「わ、わかったー。」


その後おれはなんとか4本の下級魔力ポーションを作った。まぢ疲れたー。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ