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17 就寝前の嫁とのやりとり

ホテルに帰ってきたおれは、靴を脱いでスリッパに履き替えて椅子に腰掛けた。


そして、石原さんから受け取った封筒をホテル据付のテーブルに置いた。ニヤニヤがとまらない。封筒のフタを少しずつ開いてから持ち上げて中を確認する。入ってる。封筒から紙幣を取り出した。中にはピン札の1万円札と5千円札が1枚。1万円札の数を数えると30枚。…嬉しい…。叫びだしそうだっ!とりあえずベッドに大の字で飛び込んで足をバタバタさせた。


ハッと正気に戻って椅子に座り直した。けど、また胸の奥から喜びの感情が湧き出してくる。


今日は眠れないかもしれない。とりあえず嫁にメッセージ送っておこう!


『今日電話で言った副業してきたよー(^^)問題なく終わった!お金も稼げた!』


ピコーン

すぐに返信が来た。

『おつかれさまー(*'▽'*)♪お給料もらえたんだね!お仕事はどうだった?ブラックじゃなかった?涼馬さんの身体が1番大事なんだから無理はしないでね(ハート)』


嫁はまだ起きてたみたいだ。


『ブラックじゃなかったよ!仕事の仕方を丁寧に教えもらえたから初日からちゃんと仕事できたよ!』


ピコーン

『そっか!良かった!ブラックならすぐに辞めて欲しかったんだー。良さそうな仕事で良かったよー。でも、明日も普通に仕事なんだからもう寝るように\_(・ω・`)ココ重要』


確かに明日も仕事だからもう寝ないとだな。嫁のメッセージをみたら落ち着いてきた。


『そうだね!明日も仕事だったー(爆)ところで体調はどう?良くなって来た?』


ピコーン

『頭痛と腰痛はいつも通り痛いよ(;´Д`)今は左足も痛いかなー(泣)明日は病院行ってくるから原因もわかって良くなると思うよ!』


異世界に行く前に電話できいた時も体調が良くないって言っていたけど、今も体調は良くなって無さそうだ。


『そかー。明日はMRIだったよね?朝早いんだから早く寝るんだよ!卍(゜∀゜卍)』


ピコーン

『うん。明日はMRIだねー。涼馬さんも寝るんだぞ!私ももう寝るよ!』


嫁は自分の体調が良くないのにおれのことを気遣ってくれている。心配し過ぎるのは良くないけど、心配だなー。


『わかったー(´∇`)おれももう寝るねー。おやすみー』


ピコーン

『おやすみなさい\( ×∀× ) zzZ 明日も頑張ってね(ハート) 』



うん。寝よう。おれは家族のためにこの借金だらけの状態から抜け出さなきゃいけないんだ。しっかり寝て、本業のサラリーマンの仕事もしっかりこなさないとな!


おれは、家から持ってきたパジャマに着替えてベッドに入った。フットライトをつけて、室内灯を消した。




意識が消えて行く…。暗闇の中、身体が下に沈んで行って落ちながら前後左右の感覚がわからなくなった。意識は暗闇の中の青い光の中を進んで行く。青い光を抜けてまた真っ暗になった時おれの意識は完全に途絶えた。



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