16 現金獲得
「イリスありがとう。おかげで銀貨30枚分の魔石を買えたよ。」
「いいのよ。さっきエドアルドが言ってたように、魔力操作スキルを持っていない薬術師は魔石を使ってポーションを作るから、大量購入しても特に目立つことも無いし。」
なるほど、薬術師が魔石を購入することは普通なんだな。
「リョーマはこれからはこんな感じにうちでポーション作って、エドアルドの店で魔石を買って持って帰るのね。」
「そうだね。だいたいは今日来た時間位になったら来ると思うからよろしく。」
「わかったわ。それじゃあ今日はもう帰る?」
「うん。初日からポーション作れるように教えてくれてありがとうございました。また明日からもよろしく。」
「ええ。また明日ね。」
おれはエドアルドから受け取った魔石を持ってイリスの店の扉を開いた。
「戻りました。」
「神木さんおかえりなさい。ポーション作成はいかがでしたか?」
「はい。イリスさんに教えて貰えましたので、どちらもスキルを獲得して今後安定してポーションを作れるようになったようです。」
「おめでとうございます。神木さんには才能の欠片があったので問題ないと思ってました。そしたら魔石も購入出来ましたか?」
「はい。これが購入した魔石です。黒魔石と言われましたがこれで良かったですか?」
おれはエドアルドがら受け取った袋ごと石原さんに魔石を渡した。
「見ますね。」
石原さんが袋を開けて中の魔石を確認した。
「はい。これで問題ありません。ちなみに魔石ならどれでも構いませんが、この黒い魔石が有ればこれにしてもらうと助かります。」
「わかりました。できる限り今後もこの魔石を持って帰りますね。」
「よろしくお願いします。では魔石を購入しますんでソファーに掛けて少々お待ちください。」
おお!ついに日本円の報酬が手に入る!いくらになるかなー。おれの計算だと30万円だけど、本当にそんなに貰えるのかなー。と、ワクワクしていると。
「神木さん準備が出来ました。神木さんが今回持ち帰ってくれた魔石は黒魔石が315個で重さは3.05kgでした。1kg10万円で購入しますんで、30万5千円です。宜しいですか?」
やった!計算通りの30万円だ!
「はい!ありがとうございます!30万5千円でお願いします!」
たった2時間弱で30万円稼いでしまった!これなら来月のクレジットカードの支払いも楽々だーー!
「では、こちらが30万5千円になります。ご確認ください。」
はい!確認します!
「確かに。」
「では明日からまたよろしくお願いします。」
おれは現金を受け取って才能開花サービスのドアからホテルのドアに帰ってきた。




