表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

114/120

第114話 魔法少女ハゲ侍③

交換日記[筋肉神]


ほほう、全員集合か。

ならばそろそろ我が筋肉の出番かな? ん? ん?

 灰色で塗りつぶされた空――。


 黑竜は大口を開けて、空から飛来する毒竜を次々呑み込んでいきます。

 それはまるで悪夢のような光景でした。


 三体、四体、五体。


 体躯も質量も関係なく、黑竜は毒竜を呑み込んで、自分の傷を治していくのです。

 もともと死という概念のない毒竜たちは、灰色に染まった空から次々と黑竜に向かって降下してきます。

 恐れることなく、その血肉となるために。


「畜生めッ、完全体まで戻る気か……!」


 魔王が地を蹴って低空で黑竜へと迫ります。けれども、その進路を遮るように毒竜が降り立ち。


「邪魔だ!」


 魔王が刀の一振りで毒竜の首を刎ねた瞬間、毒竜の背後から飛び出した黑竜に反応しきれず、その喉を片手でつかみ上げられました。


「ぅがッ!?」


 魔王の首をつかんだ黑竜の腕の筋肉が膨張します。

 魔王の表情が変わった瞬間、わたしはほとんど反射的にその腕を蹴り上げていました。


「――ッ」


 黑竜の手から逃れて空を舞った魔王が、潰されかけた喉もとに手をあてて歪んだ表情で後退します。

 激しく咳込み、喀血しながら。


「かは……っ、げお……っ、ぐ、糞……」


 わたしは地を這うような高さで地面に片手をついて、弧を描くように疾走しながら黑竜の真っ黒な腕から逃れます。


 つかまったら、終わり――!


 黑竜は獣のように四つん這いとなって追ってきます。

 振り下ろされる爪を避けて跳び、もう片方の爪を足で去なして――けれども、その力を逃がしきれず、わたしは地面に叩きつけられて跳ね上がり、無防備な姿を黑竜にさらしてしまいました。


「~~っ!?」


 噛みつき。

 黑竜の顔が、竜人のそれのように変形して、ぎざぎざに尖った鋭い歯がわたしの胸に食い込――。


「ぬらっしゃあ!」


 わたしの命が消える直前、黑竜の顔面にくたびれた革靴(ビジネスシュゥゥズ)がめり込み、暗黒色の首を跳ね上げます。鱗が弾け飛び、液状の黒い瘴気が飛び散って。

 わたしは着地と同時に地面に手をつき、バック転で距離を取りました。


 ……死んだと……思いました……。


「羽毛田式殺人術のひとつ、爆裂32文ロケット砲」


 黑竜とわたしの間を遮るように、ずしゃあと着地するハゲ。

 汗ばんだ頭皮を、砂漠の太陽で輝かせて。先ほどまでよりもずっとずっと筋肉を膨張させて、全身に血管さえ浮き上がらせて。


 怒り。全身を赤色に染めるほどの。

 ガギィと歯を食いしばる音が聞こえました。


「……貴様……ッ、一度ならず二度までも……ッ、私の頭皮を……ッ!!」


 その間も黑竜は毒竜を喰い散らし、どんどん姿を変えてゆきます。


 だめ、だめ。なんとかしてあれを止めないと。


「……罪なき産毛たち……が……ッ」


 古竜のような形状へと。毒竜たちは次々に空から飛来し、自らの身を黑竜へと捧げるのです。彼らはただの肉片であって、命ではないのだから。


「……泣いている……ッ!! ……親を……子を……無惨に散らされ……ッ!!」


 甚五郎さんが今ドロップキックで作った傷や鱗さえ、もう修復されています。これではまるで、毒竜の数だけ黑竜専用のエリクシルがあるみたいなものです。


 勝ち目なんて――……。


 黑竜が口から垂れた瘴気汁を手の甲で拭い、口角を耳まで上げました。そうして、耳障りな声で嗤うのです。


「……イ、イイィ……」

「何が……おかしい……?」


 あなたの頭だと思いました。二重の意味で。


「ゆるさんぞ貴様ッ!!」


 甚五郎さんが掌を開き、自身よりも大きな黑竜の鱗で覆われた胸部へと掌底を放ちます。

 羽毛田式殺人術、えくすたしーすぱんきんぐ!

 ですがその掌打は、黑竜の掌によって相殺されて。


「甚五――!」


 けれども眉一つ動かすことなく、甚五郎さんはもう片方の手で同じ技を放ちます。その手をもつかもうとした黒い腕をするりとすり抜け、掌が黑竜の腹部へとあてられます。


「……ッ」


 どぱっ、と肉の弾ける音が響きました。


昇天張り手エクスタシースパンキング


 二段階目。掌をドリルのようにねじ込みながら、関節を入れます。黑竜の頬がフグのように膨らんだ直後、その口から大量の瘴気汁が噴出しました。


「……カ……カカ……ッ……カ……ッ」

「まだだ……!」


 ですが、甚五郎さんが右手の拘束を振り払って今一度放とうとした瞬間、黑竜は拳を握りしめ、甚五郎さんの顔面へと振り下ろします。


 それは、おおよそ、生物同士の戦いから発生する音ではありませんでした。さながら交通事故。高速で走る自動車同士が正面からぶつかったなら、きっとあのような音が響くでしょう。

 甚五郎さんの顎が、鼻から散った血液の雫とともに大きく跳ね上がります。

 黑竜はさらに拳を固めて。けれども、次の瞬間には甚五郎さんはさらに歯を食いしばり。


「ぬおおおおっ!!」

「カアアァァァ!」


 乱打。昇天張り手と黒の拳が、両者の間で行き交います。

 顎を跳ね上げ、歯を飛ばし、血を吐いて、汗の玉を飛ばし、瘴気を噴出させ、ねじり込み、たたき込む。

 打ち合うたびに衝撃波が発生し、わたしはもちろんのこと、魔王ですら迂闊には踏み込めません。納刀し、険しい表情で黑竜を睨んだまま。


 一撃必殺の応酬。足を、止めたまま。必殺でさえ、必殺にはならなくて。


「カアアァァァッ!!」

「ぬぐらああぁぁ!!」


 砂漠の砂が舞い上がり、空は激しく震動し、首をすくめたくなるほどのとんでもない音が空間に響き渡っていました。


 嘘……打ち合ってる……。


 浮かび上がらせた血管を破裂させながらも、彼は――羽毛田甚五郎さんは退かないのです。顎を跳ね上げ、頬を貫かれ、何度胸を叩かれようとも、叫び、歯を食いしばって、掌打を返して。


 命を燃やしている。そんな表現が思い浮かびました。

 血の一滴まで絞り出すような、命の欠片まで使い切るような、そんな覚悟で。不退転の覚悟で、彼は戦っているのです。


「蓮華嬢、旦那と黑竜に毒竜を近づかせるな!」

「わかってます!」


 黑竜にとって毒竜はエリクシル。これ以上黑竜を回復させるわけにはいきません。


「はあぁっ」


 絶望的戦況……なのに、胸が熱い……。身体が燃えるよう……。

 あてられるの。身体が。甚五郎さんの熱気に。


 魔王が黑竜へと降下する毒竜の群れに、斬撃疾ばしを放ちます。


「イアッ!」


 そこから漏れた毒竜を、わたしはオーバーヘッドキックで大地に叩き落とし、震脚での踏み込みと同時に崩拳で動きを止めて。


 けれども、空はまだまだ灰色で、とんでもない数の毒竜が飛び交っています。

 長くはもたない。魔王にもわたしにも、それはわかっていました。


 けれども、やがて――。


「ぬがあああああぁぁぁーーーーーーーーーーーーッ!!」


 叫び。甚五郎さんの。

 剥がれ落ちた鱗が、液状の瘴気が、砂漠の黄色い砂を黒く染めていきます。


「ぬふぅぅ!」


 やがて、徐々に両者の手数が減っていきます。

 黑竜の腕はひん曲がり、首は斜めに傾いて、小刻みに震えて。

 甚五郎さんの左目は眼球破裂で潰れ、全身の血管を破裂させ、巨体を真っ赤に染めて。傍目にも、限界なんてとっくに超えているのがわかります。

 それでも。


「退かんぞッ、黑竜ッ」


 がくがくと全身を揺らしながらも、甚五郎さんと黑竜は互いを排除すべく殴り合います。


「ここで私が退けば、貴様は世界からすべてを消し去ってしまうだろう……! させはせん! させはせんぞ! この世界に大切なものができたのだ……!」


 甚五郎さんの掌打が黑竜に突き刺さり、黑竜は液状の瘴気を破裂させながら、拳を返します。それを頬で受け止めて、甚五郎さんは血を吐き捨てながら叫びます。


「友がいる! 女がいる! 家族がいる! ここには頭髪以外のすべてがあった! 私の生きてきたすべてがだッ! ゆえに、退かぬ!」


 それは雄々しく、そして、とても暖かい言葉でした。

 毒竜の爪を受け止め、眼球を狙って蹴りを放ちながら、わたしはアデリナのことを思いました。大切な人の顔を思い出していました。


 きっと魔王も、毒竜を刻みながら大切な人のことを思っているのでしょう。甚五郎さんの言葉を聞いてから、とても穏やかな表情をしているのだから。


 思い起こせば、レアルガルドに来てから多くの人と出逢ってきました。

 アデリナのお父さんで、シーレファイスの王。ミスター・クラナス。きっと今も放蕩娘を心配しているでしょう。


「たあ!」


 毒竜の眼球を蹴り潰し、怯んだところをもう片方の眼球に拳を叩き込みます。わたしには毒竜を倒せる技はありません。けれども、動きを奪うことはできます。

 やれることをやるしかないのです。


 イルクヴァルの不思議な王、ランドルフさんは元気でしょうか。迷宮都市で猫たちと楽しく暮らしているのかしら。


「こンのおっ!」


 別の毒竜の爪を屈んで躱し、胸の下に潜り込んで崩拳を脚部にあてます。ごぎり、と音がして、毒竜の全身が斜めに傾き、砂漠に倒れ伏しました。


 海賊さんたちは改心したかしら。まだ略奪行為をしていたら、今度は張り倒しにいってやるんだから。


 わたしの背後に、魔王が斬った毒竜の肉片が降り注ぎます。


 アルタイルの聖堂騎士グラノスさんは、今でもラトル様をお守りしているのかしら。わたしの特殊能力も、魔法とは言わないまでも、グラノスさんのように速く動けるものだったらよかったのに。


「はぁ、はぁ、はぁ」


 降り注ぐ肉片の中に、毒竜の牙を刀で受け止めた魔王が落下します。けれども、魔王はすぐさま地を蹴って空中で毒竜を両断して。


 シャラニスの亡霊、大神官ナイ・カー様は成仏できたかしら。とっても寂しそうに月を見上げていたから心配です。


「うぐっ」


 瘴気ブレスを正面から受けて吹っ飛ばされ、わたしは跳ね上がって足をつけます。あらかじめエリクシルを飲んでいなかったら、今のでだめだったかもしれません。


 メルさんは無事でしょうか。自信満々にあの高度から飛び降りたんですから、死んでたりしたらゆるさないんだから。

 他にも、いっぱい、いっぱいの人。魔王やリリィさん、甚五郎さん、七英雄の方々。

 みんな好き。この世界に生きる人たちが、大好き。


「――嬢ッ!」


 魔王の声を聴いた直後、わたしの矮躯は毒竜の竜撃に吹っ飛ばされて、自らの意志とは関係なく宙を舞っていました。


 ああ……。

 心臓が痛い。張り裂けそう。瞼が重いです。


 いつの間にか、視界が赤く霞んでいました。血でも入ったのかな。

 転がって砂を噛み、わたしはうつ伏せに倒れます。


 あれ? 身体、動かないや……。甚五郎さんも、魔王も、まだ頑張ってるのに……。早く立たなきゃ……黑竜が……回復しちゃう……。


 瞼、徐々に下がって――。


「しっかりしろ、シチホー」


 次の瞬間、わたしは騎士の鎧に抱かれて目を見開いていました。

 重い鎧をまとっているにもかかわらず、毒竜の竜撃を危なげなく躱してその方は雷をまとわせた剣を振ります。

 雷は青白い電撃となって毒竜を撃ち、その肉体を焦がしつけました。


「あ……」


 短髪、幼い顔に、男性にしては小さな身体。アルタイルの紋様の入った聖堂鎧に、何よりとても珍しい雷の魔法剣。

 グラノスさん!? アルタイルの聖堂騎士グラノスさんです! どうしてここに?


「どう……して……?」

「ラトル様に許可をいただいた。魔王とおまえたちの戦いを止める許可だ」


 グラノスさんは着地と同時に人間の限界を超える反射速度で毒竜の噛み付きを躱します。わたしを片腕で抱いたままなのに。


「ところがいざ来てみれば。どういうわけかすでにおまえは魔王と共闘し、黑竜と戦っていた。何がなんだかわからない」


 遅れて、グラノスさんが率いてきたと思われる聖堂騎士の一団が毒竜へと走ります。その数、およそ一〇〇名。たったの一〇〇名。黑竜という史上最悪の敵を相手に。


 だめ。聖堂騎士だけじゃ勝てない。犠牲が増えるだけ。


 グラノスさんがわたしを砂漠の大地へと下ろします。


「聞きたいことは山ほどある。だが今は――」

「だめ……逃げて……」


 わたしはグラノスさんの胸鎧を押して呟きます。


「……たぶん……わたしたちは……勝てません……。……だからどうか……グラノスさん……レアルガルドを一つにまとめて……未来で……あなたが黑竜に挑んで……」

「何を言っている。よく見ろ、シチホー。()()()()()()だ」


 言葉の意味がわからないまま、わたしは言われるままに周囲を見回しました。

 そうして、閉ざしかけていた目を大きく開けます。

 聖堂騎士さんだけではありません。真っ赤な鎧をまとった炎の剣を持つ乙女たちが、雄叫びを上げながら毒竜へと斬り込んでゆきます。


「……聖鉄火騎士団戦乙女隊……?」


 数百名規模で。

 その先頭に立っているのは、魔王の剣ティルスさんともつれ合いながら空から落ちていった赤髪の騎士メル・ヤルハナさんです。


「進め! 進め! 炎と騎士の女神リリフレイアの加護は、おまえたちとともにあるッ! わたしに続けぇぇぇーーーーッ!!」


 大声で周囲を叱咤激励し、自らも炎の剣で毒竜に挑んでいます。


 メルさん……! ……よかった……無事で……。


 聖鉄火騎士団は炎の壁で薄い結界を作り出し、毒竜の侵入を阻みます。


「空もだ」


 空。アリアーナの羽馬(ペガサス)騎士団に、セレスティ竜騎兵の生き残り。それに、魔王軍のハルピア族もいます。


「……!」


 それだけではありません。


 神の怒り。純白のペガサスにのった聖女が宝剣を一振りするたびに、雷が灰色に染まった空を斬り裂きます。

 そして聖女を守るように、栗色のペガサスにのった女装の剣聖が毒竜を燃やし、凍らせ。

 かと思えば火竜のドラゴンブレスが空を炎色に染め上げます。火竜の背には、もちろん大斧で豪快に毒竜を叩き落とす騎竜王も健在で。


「みんな……」


 地上では北方から遅れて、魔王軍の地上部隊が駆けつけます。

 アマゾネス族のファムウさんや、魔王の盾ガル・ガディア、魔王の剣ティルス、そして魔王の影ライラさんまでそろっていました。


 南方からは、わずか四人。けれども、七英雄並に、とんでもないのが四人。

 アリアーナ神殿塔で出逢った甚五郎さんの仲間、風精王ジンの力で砂の竜巻を作り出す銀髪姫のシャーリーさんに、あやしげな二振りの短刀で躍るように戦うアイリアさんまで。


「ジンサマ! 負けないで! わたくしと添い遂げるのでしょう!?」

「ジンさん、しっかりしなさい! 死んだりしたらただじゃおかないわよ!」


 残る二人は見たことのない人。

 シャーリーさんを守るような位置取りで戦っている、軽装騎士装備の超格好いい金髪ロン毛の爽やかイケメン騎士様は光の剣で光波を飛ばし、次々と飛来する毒竜の鱗を溶かしつけ、まるでカトンボのように落下させてゆきます。


「――光波一閃、乱れ斬り」


 筋肉モリモリの緑色人型生物は力任せに毒竜をぶん殴ってヒャッハーしています。


「ドラゴンコラ、ドラゴンコラ、ドラゴンコラァァ! オラもっと来いやヒャッハァァーーッ!」


 毒竜の頑強な鱗さえ砕く怪力は、甚五郎さん並ではないでしょうか。あれが魔人というものでしょうか。聞いてた話とは違って、角はない(ハゲてる)けど。

 ……あと、態度と頭と運と性格が悪そう。


 ああ、でも。


「ああ……っ」


 わたしは両手で口もとを覆います。

 おそらくは首都ラドニスから走って、走って、遅れて到着し、休む間もなく突撃を始めたゼロムゼロムの手勢、眠らない死者、黄金の竜人たち。


 わたしたちだけじゃない。みんなで戦っているのです。

 それだけで、心強くなって。


 なんだか心が暖かくなって、泣きそうな気分で呆然と戦況を眺めていたわたしに、キザイアさんからの念話が届きました。


『各地に散った毒竜被害を食い止めるため、やつらを追撃していた七英雄を念話で呼び戻した。他のやつらは知らない。勝手に来た。……でも、勝手に来てくれたことが重要だと、わたしは考える』

「うん……ほんとに……そう思います……」


 念話が一方通行であることを忘れて、涙声で返して。


『わたしにできるのはここまで。――あとは頑張って、魔法少女』


 先ほどグラノスさんは言いました。

 今がそのときだ、と。最初で最後かもしれない、レアルガルドが一つにまとまった瞬間だ、と。


 本当に、そう。


 きっと各国が思いを一つにして、黑竜に挑める最後のチャンス。旧七英雄の時代にさえ訪れなかった、レアルガルドの想いが一つに重なった瞬間。


 黑竜を討つ。それだけのために。

 そして――。


「……銀竜ってのは、とんでもない速さで飛ぶもんだな。可哀想だがナマニクとは比較にならん」


 その気怠そうな声に、わたしは笑顔で振り返ります。

 誰よりも待っていたの。その声を。他の誰よりも。


「なぁに言ってんですか。その分、鎧竜は硬いんですよ。竜撃だって重いし」

「知ってるよ。あいつはあいつで限界まで頑張った。立派な騎竜だ。あとでたらふく褒めてやろう」

「うん、そうですね」


 そこには赤い着物美女のリリィさんと、巨大な剣を背負って、長い青髪を揺らしながらふらふらと危なっかしく歩く美少女がいました。


「遅くなって悪かったな、蓮華」


 ――アデリナ!




交換日記[魔法神]


……もう出番はないと思いますぞ?



交換日記[七宝蓮華]


仲間がいっぱいいるので、もう筋肉いらないです。

No thank you!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ