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第8話 勝手な決め事

俺は今、真っ赤なベンツに乗っている。

まぁ言うまでもなく青葉の車なのだが、目だってしょうがない。今も通りを歩いている学生が好奇な目を向けている気がする。

その注目されている車の対面式のシートでは俺の目の前にはナオトとショウ、沙織が陣取ってなにやら楽しそうに話していた。そして俺の横には当たり前のように青葉が陣取っている。



「ねぇねぇ先輩!そろそろGW(ゴールデンウィーク)ですね♪」

「青葉、何が言いたいんだ?」

「みんなでどこか遊びに行きません?」

「時間があればな」

「じゃあ決まりですね♪軽井沢に別荘があるんです♪♪♪」

「いや、まだOKしたつもりは・・・」

「決まりですよね!」

「お、おぅ・・・」


ある意味宣戦布告を受けて数日、俺は出来るだけ青葉に向き合うようにしている。まぁ、まだぎこちなさがあるだろうが、初対面が初対面なだけにしょうがない・・・と思ってくれ。


「やった♪ サオちゃんも先輩方も大丈夫ですか〜?」

「もっちろ〜ん☆楽しみ〜」

「俺もいいぞ〜」

「問題ない」

「それじゃ、4月の29日、朝8時に私の家集合ってことでよろしくお願いします♪」

「「「了解〜〜〜」」」

と暇人全員が賛成し、微妙に置いてけぼり感漂う俺を尻目にGWに軽井沢旅行が決定した。




「ところで先輩?」

「なんだ?」

「『青葉』とか『先輩』とか、他人行儀だと思いませんか?」

「いや、なんの問題もないだろう?」

「いいえ!婚約者としてもっとフレンドリーに呼び合うべきです!!!」

「・・・いつから婚約者になったんだ?」

「これから婚約者になる予定なんです!!!」

「おぃおぃ・・・」

「というわけで、『たーくん』って呼んでもいいですか?」

「却下」

「えぇ〜〜〜!辻ちゃんだって彼氏さんのこと『たーくん』って呼んでるじゃないですかぁ〜」

いったい何の話だ?1つ言える事は他人は他人。俺は俺だ。

「却下と言ったら却下だ」

「じゃあ、『タカクン』?」

「・・・無理」

「もぅ〜なんでですかぁ〜><!」

「無理なもんは無理!」

「それじゃなんだったらいいんですかぁ〜!(ぶぅ〜)」

「そんなほっぺた膨らませてもダメなもんはだぁ〜め!」

と青葉のいじけた様にふくらませた頬を敬幸は両手で挟んで押しつぶすした。

「でも〜・・・」

「ていうか、お前ついさっきも俺の事『敬幸先輩』とか言ってたじゃないか。それでいいじゃないか?」

「いいけど。。私だけの特別な呼び名が欲しいです・・・(しゅん)」

まるで元気のなくなった小動物みたいに落ち込む青葉。

「はぁ〜・・・それじゃとりあえず『敬幸』ならいいぞ?」

「・・・え?」

「だから呼び捨てでもいいって言ってんだ。『たーくん』やら『タカクン』じゃ恥ずかしすぎるから。だから、今のトコ下の名前を呼び捨てで呼んでるヤツなんかいないし、それでいいだろ?つーか、これ以上の妥協はしない!」

「は、はい!」

「ん・・」

笑顔で返事をする青葉、敬幸は青葉の頭を撫でながら、まぁこれくらいならいいかと一件落着し安堵した。

「それじゃ、敬・・・幸・・・えへへ☆なんか照れますね♪」

と頬を染める青葉の姿にちょっと見惚れてしまっている敬幸。

しかし敬幸にとってははまだ一件落着したわけではなかった。

「敬幸は私の事『香織』って呼んでくださいね?」

「え、いや、俺は別にこれまでのまま『青葉』でいいぞ?」

「か・お・り!(にっこり)」

「は、はぃ・・・」



こうして、半分くらい・・・いや半分以上強制で軽井沢旅行と敬幸と香織のお互いへの呼び名が決まった。


俺、このままでいいのだろうか・・・

え〜っと、突然ごめんなさい。

今日を最後にNETが使えない状況なり、少しの間更新が出来なくなります^^;

携帯から更新しようと思ってたんですが、よく分からない。。lllorz(ぉぃw

なので、読んで頂いてる方にも申し訳ありません。

恐らく3月中には再開できると思いますので、少々お待ちくださいo(_ _*)o




次回予告


第9話 膝枕

お前、今の状況が分かってないだろ?

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