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ロール転生 ~異世界行ったらのんびりする  作者: 華翔誠


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2 異世界転生

そこは何というか何もない空間だった。

俺を含め10人の老若男女が佇んでいる。


男女といっても女性は二人だけ。


何故ここに自分がいるのかそんな記憶もないが。

思い当たるに俺は死んだのだろう。


どうやって死んだのかすら判らないけども。


「どうもお待たせしてすみません。」


会話もせずただ佇んでいた俺たちの前に一人(?)の男いや女?それすら認識ができない者が現れた。


「えーと、皆さんにはロール転生をして貰います。」


「何だよ、ロール転生って?」


そう言って声を上げたのは高校生くらいの男だった。


「ロールとは役割です。皆様には役割を持って異世界転生をして貰います。」


「何だよ、普通の異世界転生じゃんか。最初からそう言えよ。」


いや普通の異世界転生って何だよ?


「それは勇者や聖女とかいった役割でしょうか?」


俺と同年代っぽい男性が言った。


「ええ、そういう認識で構いません。」


「そういう役割を10人もですか?」


「はい皆さんには、これから役割を選んでいただきます。お手元のタブレットをご覧ください。」


いつの間にか手元にタブレットがあった。そこには役割とスキルだろうか、そういうものが羅列してあった。


「これって勇者とスキルも選べるのか?」


最初の高校生っぽい奴が再び声を上げた。


「いえ、選べるのは一つだけです。」


「なんだよ、ケチっぺえな。同じのが被ったらどうすんだよ?」


「その場合は話し合いで解決して貰います。」


「へえ、じゃあ俺は勇者になるからお前らは俺の役に立てるような称号かスキルを選べよ。」


「話し合いは被った時だけです。他者に強要してはいけません。」


不可視の圧力かオーラか知らないが高校生っぽい奴が大人しくなった。


「役割について質問があれば受け付けいたしますので、役割をご覧ください。」


主要な称号っぽいものは上部にあり、多くのスキルはスクロールしないといけないほど数があった。


「この100Pショップって何ですか?」


女性の一人が聞いた。


「皆さんの世界にある100円ショップです。ポイントでその品物を購入することが出来ます。」


「へえ、これいいかも。」


「ただし皆さんが実際に購入したことがある物だけです。」


「駄目じゃん、私100円ショップで購入した物って数えるくらいしかないし。」


「ポイントってなんですか?」


他の男性が聞いた。


「魔物を倒した討伐ポイントと魔物の素材ポイントです。」


「自分で倒せば両方貰えるって事ですか?」


「はい、その通りです。」


スキルを100Pショップにしたら魔物を倒すのは厳しいかもしれない。

しかし、そんな事よりも俺にはもっと気になる事があった。


「100円ショップって全ての店と思って構いませんか?」


「はい、構いません。」


その答えに俺の心は100Pショップに決まった。

問題は被りそうな人がいそうだという事か。


その後も何人かが他のスキルについての質問を終えたので。


「それでは皆さん第一回選択希望を発表してもらいます。タブレットにある希望の役割をタップしてください。」


俺は迷わず100Pショップをタップした。


「おや被ったのはお二人だけですか、それでは8名の方はよい次世をお送りくださいませ。」


そこで俺の意識は途切れてしまった。

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