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第九話 またバレーを楽しめる気がする

私は、先生に言われた言葉をずっと考えていた。


私はみんなから見て、どんな副キャプテンなんだろう。


どんなエースなんだろう。


私は、一人で背負いすぎていたのだろうか。


もっと周りを信じよう。


もっとみんなとコミュニケーションを取って、バレーを楽しもう。


そう思った。


それから私は、練習でも意識するようになった。


みんなの一点に、ちゃんと目を向ける。


「今の良かったよ!」


「ここ、こうしたらもっと良くなりそう!」


自然と、そんな言葉を掛けるようになっていた。


そして、自分の一点にもちゃんと目を向けた。


決まった時は、思いっきり喜んだ。


すると周りのみんなも、自分のことみたいに喜んでくれた。


ベンチからは、後輩達の大きな声が聞こえる。


「ゆき先輩、ナイスです!」


その声が凄く嬉しかった。


今までも、みんなこんなふうに声を掛けてくれていたんだろうか。


私はずっと、自分のことで精一杯だったのかもしれない。


そこで私は、やっと気づいた。


私は、一人で戦っていたわけじゃない。


みんなに支えられていたんだ。


純粋に楽しんでいたはずのバレーを、私はいつの間にかプレッシャーの中でやっていたのかもしれない。


勝たなきゃ。

決めなきゃ。

引っ張らなきゃ。


そんな気持ちばかりが大きくなっていた。


だけど、それに気づいた時。


私はまた、ここからバレーを楽しんでいける気がした。


そう思った瞬間、肩の力が少し抜けた。

ここまで読んでくださりありがとうございます。


この頃の私は、「自分がやらなきゃ」という気持ちがとても強かったです。


エースとして点数を決めることばかり考えて、周りが見えなくなっていた時期だったのかもしれません。


だけど、仲間の声や笑顔に支えられていることに気づいた時、少し肩の力が抜けました。


純粋に楽しんでいた頃の気持ちを、もう一度思い出せた気がします。


続きも読んでいただけたら嬉しいです。

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