⑥魔女協会での活躍と新たな任務(続き)
放課後、シャルロッテとヴィヴィアンは、魔女協会へと足を運んだ。魔女協会は、東京の街に潜む魔女たちの、いわば公的機関のような存在だ。表向きはただのアンティークショップだが、地下には広大な施設が広がっていた。
「シャルロッテ、君に新しい任務を任せたい」
魔女協会の長、マダム・クレアは、優雅な仕草で言った。彼女は、シャルロッテの師匠であり、ヴィヴィアンの育ての親でもあった。
「最近、東京の街に、不可解な『歪み』が起こっている。原因は不明だが、このまま放置しておくと、街の秩序が崩壊してしまうかもしれない」
マダム・クレアは、いくつかの写真をシャルロッテに見せた。写真には、一瞬だけ街並みが歪んで見えたり、空の色が不自然に変わったりする現象が写っていた。
「原因を突き止めてほしい。君の『夢の魔術』なら、人々の潜在意識に潜り込み、何か手がかりを見つけられるかもしれない」
シャルロッテは、少し不安に感じながらも、力強く頷いた。
「任せてください、マダム。必ず原因を突き止めます!」
その時、シャルロッテは気づいていなかった。その「歪み」の根源が、自分自身であるということを。そして、その原因の裏には、彼女の最愛の人、ベルンとの悲しい別れが隠されていることを。