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⑰再会
次に目が覚めたのは、真っ白な天井だった。薬の匂いがかすかに漂い、静寂に包まれている。ここは、見慣れたアパートの一室ではない。彼女の隣には、ベッドに身を伏せて眠っているヴィヴィアンの姿があった。
「ヴィヴィアン…」
彼女が小さな声で呟くと、彼はゆっくりと顔を上げた。その銀色の瞳には、安堵と、かすかな涙が浮かんでいた。
「…シャル…よかった。君、ずっと眠ってたんだぞ」
「ごめん…私…」
「もういいんだ。…もう、何も心配しなくていい」
ヴィヴィアンは、彼女の手を優しく握った。彼の掌は温かく、彼女の心をじんわりと癒していく。
その時、病室の扉が開き、アメリアをはじめとする親友たちが、目に涙を浮かべながら入ってきた。
「シャルロッテ…!」
「おかえり…!」
彼らは、口々に彼女の無事を喜んだ。彼女は、みんなが彼女を心配し、待っていてくれたことを知った。夢の世界で、孤独に苦しんでいたのは彼女一人ではなかった。みんなが、同じ悲しみを分かち合い、彼女が目覚めるのを待っていてくれたのだ。




