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『魔女は、彼との恋を繰り返す。』  作者: 吉本アルファ
13/18

⑬ヴィヴィアンの登場

その時、彼女の背後から、優しい声が聞こえた。


「シャル…」


ヴィヴィアンだった。彼は、シャルロッテの尋常ではない様子に気づき、彼女を追いかけてきたのだ。彼の銀色の瞳は、悲しみに満ちていた。


「ヴィヴィアン…ベルンが…」


シャルロッテは、声にならない嗚咽を漏らしながら、彼の顔を見上げた。しかし、ヴィヴィアンは、ただ静かに彼女を抱きしめた。


「大丈夫だ、シャル。大丈夫だ…」


彼の声は、彼女の心の奥底にまで届くようだった。しかし、彼女の心は、もうボロボロだった。自分が創り出した世界のせいで、ベルンを何度も死なせてしまい、友人たちを巻き込んでいたという事実は、彼女の心を深くえぐった。


(私が…ヴィーデルだったなんて…)


シャルロッテは、ヴィヴィアンの胸の中で、静かに泣き崩れた。

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