表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/104

1-9(9)招かれざる客

この小説は練習みたいなものです。急にやめるかもしれないです。投稿不定期、投稿後に編集するかもしれません。その上で辻褄が合わなかったりすることもあるかもしれませんが、読んでアドバイスや感想いただけると幸いです。

 装甲輸送艦。その正体は、戦艦の骨組みに旗艦装備と巡洋艦の装甲・武装を搭載した、言わば最高級の輸送艦である。輸送艦のフリをした巡洋艦とも呼ばれるが、最大の特徴はその大きさにある。てか大きくて重すぎる。これが普段ならAI管制でなんの問題もないが、強制ワープ解除みたいな緊急時には仇となる。他の艦では動かしずらすぎるのだ。

 通常空間に出てきた装甲輸送艦は、案の定とんでもない回転をしていた。今は「雪風」の連装砲塔からのアトラクターにより、回転が減速しつつある。ただ減速に3基6門の主砲全てが取られているため、今は他の艦の牽引や対艦戦闘ができない状態だ。


(ぼちぼち駆逐艦クラスも出てきてるが、人数的にも規模的にも後回しにせざるを得ないんだよなぁ)

【おい、聞こえてるか?緊急だ】


 「雪風」から流した信号ブイとターレットに囲まれてる、囮役の巡洋艦から通信が入った。


「聞こえてるぞ。声色からして碌なことじゃなさそうだが」

【全く碌でもねぇよ。宙賊が先に来やがった。ミサイル艇が2隻。母艦は見えねぇ(捕捉していない)

「警備艦隊の先遣隊だった〜っていう可能性とかないか?」

【あんな馬鹿みたいにレーダー撒きまくってる警備艦隊とかいねぇよ。いたら驚くわ。大体通信の一本も入れずに攻撃レーダーで照らす奴を友軍だと思えるか?】

「まず間違いなく敵だな」

【そういうこった。もうそっち(装甲輸送艦)見られてる(捕捉されている)みてぇだ。まっすぐ向かってるようだぞ。どうする?】

「どうするもこうするも、まだ旗艦の復帰はできてないぞ?」

【とはいえ今んとこ唯一の救難艦がやられると俺らが詰むんだが…こっちの火器管制もまだ死んでるから、そっちに頼むしかねぇんだよ】


 全くもってタイミングが悪い。雪風の主砲だとミサイルは墜としずらいし、コスパが悪い。そもそも主砲は装甲輸送艦の回転を止めるために、アトラクターモードですべてを使用している。となると頼りになるのは近接防御のレーザーたちだが、これらもアトラクターにエネルギーが取られているせいで、瓦礫を溶かす程度の出力しか出せない。

 警告音が鳴り、ロックオンされたことを知らせるランプが黄色に点滅する。迷っている時間はない。宙賊は、自分たちが物資の鹵獲をするための邪魔者から攻撃する。つまり一番最初に「雪風」が狙われるわけだ。


「あーこっちは忙しいってのに!」


 アトラクターを止め、主砲を旋回しながら砲撃モードに切り替える。ミサイル艇からミサイルを撃たれると、一気に迎撃しづらくなるから、母艦を優先して叩く。


「ここと…そこだっ!」

読んでいただきありがとうございます!

評価や感想・誤字ってたらその報告だけでもしていただけたら幸いです。


投稿 2023/12/09

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 楽しいです。 頑張って下さい。 続きをお待ちしています♪
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ