6-6(88) カフディのステーキもどき
あのあと展望台に行った。星を見てから帰るつもりだったけれど、行ったら布団と枕が置いてあった。丁寧に「どなたでもどうぞ ※使ったら畳んでね」とまで書かれていて…景色も良くて、少し横になったのがいけなかった。
この区画は意外と安全だ。なぜなら住民がほぼ居ないから。とはいえ少し横になるだけのつもりが…気がついたら翌日になっていた。何故分かるか?恒星の位置と艦の動きで、なんとなく分かる。
それに腕時計もしているし、そもそも携帯端末の画面をつければ正確な時間が…あれ?つかない…寝落ちだったからバッテリ空っぽなったぽい。ま、雪風を動かせない時の僕に急用など来ないから問題ないとする。
布団を綺麗に畳み、元あったように置いておく。星屑の砂時計のボトルを見て、傷がついていないことも確認。問題なし。行こう。
工業区に入った時の道を逆にたどり、マンホールから出る。鍵をかけて、誰でもは通れないようにする。この道を通った奴が問題起こして、封鎖されても嫌だしね。
とても生きているとは思えないぐらいボロボロな、配送システムの操作盤でシステムを呼び出し、星屑の砂時計を個人倉庫へ送っておく。またトラップだらけの道を通るから身軽な方がいいし、もしビン割ったら泣いちゃうし。
ロビー区画でも賑やかな所まで戻ってきた。道中何もなく、順調。そういえば女子2人組はどこで何をしているんだろう?カフディよりもベイスヘの方がいろんなものあるんだが…
カフディの特産?うーん…金属と機械油の香り漂うのがこのコロニーだし…艦船かな?クローバーとベーグルさんとはいえ、いきなりそんなもの買わないか。
昼飯を食べる。雪風のキッチンを使えないので必然的に外食になる。カフディにこれといったご当地食品はないが、一つ特徴がある。デカい。今も昔も労働者のコロニーであるから、そこそこの味のものを大量に出される。具体的には、塩振って焼いただけのデカい肉があるだけだったりする。今の僕の目の前にあるみたいに。これはステーキ…なのか?
焼いて少し縮んだとはいえ、この大きさを見るに…低級種の遺伝子使って1週間で製造したものだろう。なぜか培養肉に詳しくなっているから分かる。目測で勝手に大きさを測るのは、もはや職業病か。
ちなみに肉は美味しかった。もちろんベイスヘなんかにある高級レストランなんかとは、比べ物にならないだろうが、量と味は満足。ちなみにどうも、金属加工の余ったエネルギーで、つまり高温のパイプで焼いているらしい。なんか…凄いなこれ。
勢い余ってスタックしてる。
読んでいただきありがとうございます。
誤字報告も感謝です。
2025/05/22 執筆完了
2025/05/24 投稿




